機関誌『現代俳句』

2014年1月号

特別作品
新春巻頭詠  
   
　　秩父谷朴咲く頃はわれも帰る 金子　兜太
　　龍の玉おおげさな名をもて光る 宇多喜代子
　　元朝やお達者で婆鶴呼ぶか 宮坂　静生
　　あらたまの龍馬が奔る青海原 安西　　篤
　　単線の駅や芒の中にあり 加藤瑠璃子
　　日雀小雀耳を掠めて二度と来ず 高野ムツオ
　　もう誰も破らぬ障子貼っており 田中　不鳴
　　原発稼働０の日続く冬旱 寺井　谷子
　　鰯雲人に生まれてしまいけり 森下草城子
　　肌馬のような初日に手を合わす 前田　　弘

 

目次PDF版

Photo report　　福岡県吟行句会　　茨城県吟行会　　第18回岡山県現代俳句大会
　　　　　　　　　　第27回現代俳句東北大会　　　第31回神奈川県俳句大会

　

 
列島春秋　1月　地区別現代俳句歳時記  
　　＜春秋余滴＞「オホーツクブルー」中北海道・辻脇系一　　「源平の合戦跡」兵庫・赤尾恵衣　
　　　　　　　　　　　「酒の津の大トンドウ」鳥取・野田哲夫		  

直線曲線　　　「俳句の底荷―「軽み」の底に存するもの」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宮坂　静生

 　
第68回　現代俳句協会賞　平成25年度  
　星野昌彦授賞作品　「花神の時」　50句　 星野　昌彦    　
　　　受賞のことば　「多作の推進を」 星野　昌彦    　
　選考経過 鳴戸　奈菜    　
　選後評 大牧広、桑原三郎、小檜山繁子、武田伸一、竹本健司、遠山陽子、前田弘    　
　星野昌彦氏の俳句の魅力  
　　　＜星野昌彦を読む＞ 伊丹三樹彦    　
　　　＜非情の風景を見るまなざし＞ 渋川　京子    　
　授賞作品この一句 田付　賢一、田中いすず、中村　和弘、前川　弘明、室生幸太郎    　
　現代俳句協会賞特別賞　「龍宮」　50句　 照井　　翠    　
　　　受賞のことば　「はらわたの一句、いのちの一句」 照井　　翠    　
　照井翠氏の俳句の魅力  
　　　＜いま、また、「なぜ　みちのく」＞ 宇多喜代子    　
　　　＜鮮烈な印象＞ 瀧　　春樹    　
特集・永年会員記念作品  
◇随　想◇　　「一富士、二鷹、折戸なす」 高原　　桐    　
　　　　　　　　　「水仙花」 上田　　桜    　
ブックエリア  
　伊丹啓子句集『神保町発』―木菟（ずく）と烏天狗 松林　尚志    　
　高橋修宏句集『虚器』― 〈虚〉 の叙事詩 谷口　慎也    　
　玉木祐句集『半分』―詩性豊かな俳諧 安西　　篤    　
　松本道宏句集『桜鯛』―己への讃歌 稲村　茂樹    　
ティータイム 金武　伸弥、内藤　冨雪、森田　高司    　
第５回現代俳句の風　  
　「現代俳句の風」秀句を探る  
  栗原　節子、高野　公一、対馬　康子、松本　草戊、門谷　杜人、好井　由江 　 　
新刊案内 事　務　局    　
お知らせ＜年会費等の「コンビニエンスストアでの払込方法」採用の件＞  
＜協会だより＞　現代俳句のつどい・研修部俳句教室・インターネット俳句会
　　　　　　　　　　　・第31回神奈川県現俳協大会報告・第12回現代俳句大会東海大会		  
俳句雑誌案内  
表紙　「モレ・シュル・ロアン」　今田　述  
裏表紙／『今、伝えたい俳句　残したい俳句』=こしのゆみこ  

 

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