機関誌『現代俳句』

2011年10月号

特別作品
 いつだつて人参玉葱ヨーイドン   新出 朝子 
 戦争の地にも娼館バナナ熟る  梶 等太郎
 旅びとの白い野馬(かげろう)吹きいたり  小橋 啓生
 海そこの言葉還らず冬に入る  菅原 鬨也
 この坂の何かがちがふ天の川  秦  夕美 
 日と月のあはひに白き蓮かな  武藤 紀子  
 葱二本抜いて何しよ妻の留守  今村  廣
 蟬なぜに僕に激突して死ぬの  金子  晋
 飴を一粒くれた少女の胸に蟻一匹  白井 重之
 晴れ予報蜘蛛が糸踏む音がする  杉浦 一枝
 灯台の真つ赤や海は夏に入る  星川 淳代
 ひと雨ののち白玉に笑窪あり  吉井 幸子

 

目次PDF版
 Photo report 第17回俳句指導者講座第8回ジュニア俳句祭 宇多喜代子先生と柏崎いちにち吟行会 第  
 列島春秋 十月 地区別現代俳句歳時記  
  直線曲線 「子供俳句の現場から―俳句の芽を育てよう」」」」はいく 田付 賢一 
 第31回現代俳句評論賞 発表  
   受賞作 ◆加藤楸邨 ―その父と「内部生命論」―  ◇評論賞受賞のことば ◇ 神田ひろみ 
   現代俳句評論賞選考経過 鳴戸 奈菜 
   選後評 ■秋尾 敏、 小林貴子、 酒井弘司、 須藤 徹、高岡 修、 辻脇系一、 成井惠子  
 随 想 「暗中模索」 向山文子 
      「象」 森ちづる 
 山本健吉文学賞受賞記念 加籐郁乎 『晩節』 ※氏は全て旧字体を使われるが当頁では新漢字を用いる  
   加藤郁乎 『晩節』  坂口昌弘抄  
   加藤郁乎の詞業 川名  大 
   句集 『晩節』 を読む前に 高橋  龍 
   加藤郁乎 一句鑑賞 酒井弘司、 坂口昌弘、 渋川京子、高岡 修、 高橋修宏、 寺井谷子 
 ティータイム 加藤ひろみ、上窪青樹、忍 正志 
 ブックエリア  
   現代俳句の集い 『現Ⅲ』 渋川 京子・筑紫 磐井 
   宇多喜代子句集 『記憶』 かくあるべし 高野ムツオ 
 新刊案内 事 務 局 
 ◎平成23年度新入会員記念作品  
 第八回ジュニア俳句コンクール受賞作品  
 第三回 現代俳句’11   
   現代俳句’11の秀句を探る 金子 徹、飛永百合子、行川行人、新山のぼる、橋本韶子、松原静子 
 裏表紙/鑑賞『21世紀俳句の時空』=中村 和弘  

 

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