機関誌『現代俳句』

2011年3月号

特別作品
 姿見に足の入らぬ蛍の夜  河西志帆
 晩秋の黄沙遠くが沸騰し  小松雅朗
 完璧な図形月に恋している  須佐弥寿呼
 れんげ摘みしきのうはすでに遠い過去  船本桃子
 柊の花くらがりにイエスの書  南ひろみ
 海のホテル鎖骨に青い月を吊り  四方万里子
 木の上でつまずいている寒鴉  河野香苑
 朦朧とバス待つ乱杭の様に  篠原　飄
 夕日見し父の猫背を秋思と思ふ  中島修之輔
 赤すぎて鳥落ちつかずピラカンサ  前田美智子
 彈痕の穴を探して燕来る  柳本北嘯
 風にのる凧の手ごたへ引きにけり  和田芙美

 

目次PDF版

 

 Photo report　第28回神奈川県現代俳句大会　全句講評講座in秋田　第119回青年部勉強会シンポシオン３  
 直線曲線　「俳諧的方法」を鑑として　－現代俳句協会賞管見－ 川名　　大 
  某ーー－川名　大　評論集『挑発する俳句 癒す俳句』 を読む　「句集史の構築」 林　　　桂  
 『現代俳句協会五賞集成』特集  
 第２回　現代俳句協会賞作品再見  
　　　須藤　徹（小山森生）、熊谷愛子（服部一彦）、鈴木　明（内田麻衣子）、武田伸一（武藤鉦二）、
　　　前田吐実男（木村いさを）、鎌倉佐弓（木村聡雄）、あざ蓉子（川名つぎお）、小林貴子（高岡　修）、
　　　田村正義（中村和弘）、八田木枯（浦川聡子）、塩野谷仁（堀之内長一）、田中いすず（前田　弘）、
　　　室生幸太郎（橋本昭一）、大牧　広（松田理恵）、前川弘明（岸本マチ子）		  
 『現代俳句年鑑2011』を読む。感銘の一句－10句抄　第２回　127p～203p  
　　　桑原三郎、福富建男、赤尾恵以、小檜山繁子、蔦　悦子、橋本　直、岡本久一、行川行人、
　　　杉浦圭祐、中島玄一郎、鈴木八駛郎、出口善子、田中いすず、橋爪鶴麿		  
 随　想  
　　　許せない存在  山口　昭義   
　　　奉　　社（びしゃ） 山﨑　政江  
 ブックエリア　あざ蓉子句集『天気雨』　飛翔する感性 hしょうｈ 前川　弘明 
　　　　　　　　赤尾恵以句集『譚詩曲』　神のタクト 小泉八重子  
　　　　　　　　岸本マチ子第一句集『一角獣』　ライオンと海 恩田侑布子  
　　　　　　　　寒雷編『加藤楸邨全句集』　天下第一等の宝 宮坂　静生 
 ティータイム 猪木　道、 堀竹善子、 丸山　巧 
 第一回 「五・七・五の世界」　関西現代俳句協会http://kangempai.jp/主催 桑田　和子 
 青年部シンポシオン　「型」と「自由」と　伝統というフロンティア　藤田湘子とその系譜 中村　安伸 
 新刊案内 事務局 
  第二回 現代俳句’11  
  現代俳句’11の秀句を探る  
　　　伊丹啓子、加藤昭子、河野香苑、鈴木紀子、辻本冷湖、伴場とく子  
 グラビア  
 列島春秋　三月　地区別現代俳句歳時記  
 裏表紙／鑑賞『21世紀俳句の時空』＝桑原　三郎  

 

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