講評
(小中学生の部)
いよいよ新学期に入りましたね。この季節は別れがあって、そして巡り会いのある時です。3月号の投句が少なかったのは、卒業されたお友達が多かったせいでしょうか?桜は満開になりましたが、俳句の季語にある「花冷え」の季節でもあります。みなさん体に気をつけてくださいね。それではお姉さんの感想を書かせていただきます。
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4ビーカーの液体ピンク 春の風橋本えりか12
ビーカーですから理科室での体験でしょうか?最初から色のついた液体が入っていたのかも知れませんが、きっと別の液体を入れたら「ピンク」になったのでしょうね。この句の「ピンク」の色に注目しました。ビーカーというひびきもいいですね。明るく楽しい作品となりました。
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7かぎ開ける音楽室は寒すぎるスパイダーマン2スパイダーマン3
音楽室はいつでも「音」を感じる部屋ですね。それなのに明けたとき、人っ子一人いなかった。鍵を開けたとき「音のない世界を感じた」のでしょう。それを「寒い」と感じた感覚はとても良いとおもいました。
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8春の風 虫食い算がもうとける青いちご
「虫食い算」はクイズのようなところがありますね。ネットで調べてみたら「孤独のn、完全虫食い算、小町虫食い算、多重虫食い算、大きい虫食い算」などとあって、大変!とてもむずかしそうです。「もうとける」ですから、あとひと息なのですね!すごーい!!「春の風」も応援しているようです。
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10春の雨 目薬みたいに目に入るプーさん大好き
春になったなーと何となく見上げていたら、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。雨も温かいと感じることもありますが、目に入ってしまった「雨」が目薬のようだ!と感じた感覚がよいと思いました。この調子でこれからも沢山俳句を作ってくださいね。