講評
(小中学生の部)
五月は寒かったり、急に真夏日だったりして、風邪引きが多かったようですよ。皆さん元気でしたか。投句数がだんだん少なくなって淋しいです。お友達をさそってくださいね。ではお姉さんの感想を書かせていただきます。
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8きょうりゅうのせなかにのぼるはるの風ふうじんらいじん
別の投句に「ロボットのきょうりゅう」というのがあって、意味が分かりました。本物そっくりに出来た「きょうりゅう」の背中に乗ることができたのですね。いい体験をしましたね。季語がそよそよと吹く「春の風」だから楽しそうな笑い声まで聞こえてくるようです。
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10授業参観 春の陽射しが差し込んでクレヨンしんちゃん
授業参観は、お父さん、お母さん達が勉強のようすを見に来る日でしたね。先生も少し緊張していたり、生徒もきょろきょろ後を見たりと、教室のようすが見えるようです。そんな時、ふと窓のほうに目をやると「春の陽射しが差し込んで」いて、その場の緊張がほぐれた感じが良く出ていると思いました。
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13騎馬戦の手の砂はらう うぐいす鳴く青いちご
うぐいすの声が聞こえる校庭なんて、いいですね。「騎馬戦の手の砂はらう」とていねいにいって、手のひらのざらざら感が良く出ていますね。季語は「うぐいす鳴く」と「鳴く」まで言わない方がいいでしょう。とても上手な俳句だと感心しましたが、動詞は二つはいらないから「夏うぐいす」にすると、もっといい作品になるように思います。
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15春の風 恐竜今にも動きそうフルーツりす
恐竜をじっと見ていると、今にも動きそう!という思いは良く分かります。ただ季語が「春の風」だと、風は吹くものだし、風が吹くと動きそうなきがしてしまうでしょう。だから「動くもの」に対しては「風」よりも「春の昼」くらいの方が、良いかも知れませんね。楽しい作品になりましたよ!
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18春の風化石がなかなか見つからないアンドロメダ
発掘の体験をしたのでしょうか。お姉さんはやったこと無いので分かりませんが、埋まっている物をこわさないように、そおっと少しづつ堀のだそうですね。根気がいるし、とても神経をつかうようです。そんな時に「春の風」が吹いて、ほっとした感じが良く出ている作品だと思いました。貴重な体験をしましたね。