桜の花が満開になりました。なんだか心がうきうきしてきますね。金子みすずの詩がすきです。〈さくらの木〉もしも、母さんが叱らなきゃ、咲いたさくらのあの枝へ、ちょいとのぼってみたいのよ。…三番目の枝に腰かけて、お花のなかにつつまれりゃ、私がお花の姫さまで、ふしぎな灰でもふりまいて、咲かせたような、気がしましょう。(金子みすず・童謡集より)皆さんもお花見が出来ましたか。やっぱり四季のある日本って、素敵ですね。では3月号のお姉さんの感想を書かせていただきます。 |
句番号 | 作品 | 作者 |
28 | 冬の風 ねぐせのついたかみおさえる | フルーツりす |
うっかり寝過ごしてしまって、あわてて家を出る。学校まで急ぎながら「ねぐせ」が気になってしかたがないのね。そんなようすが良く分かる俳句です。そんな寒い朝の風は辛いですね。5,7,5の下五の字余り「かみおさえる」の「る」がちょっと気になりました。「ねぐせのついたかみおさえ」で終わった方が良いような気がします。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
3 | 春の雪みててもシャックリ止まらない | 5たろう |
シャックリって、なかなか止まらなくて困りますね。ふと消えやすい春の雪を「キレイだなー」と、見とれている間だけは忘れて気付かなかったのに「あ、シャックリしてた!」って気付いた発見がありますね。俳句で「発見」があることは、とてもだいじなことです。たいへん面白い俳句だと思いました。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
25 | 先生のマジック失敗春の風 | ふうじんらいじん |
先生が生徒の前で得意そうにマジックをしていたのに、「失敗」してしまったのね。先生の困った顔が見えるようです。このユーモアに「春の風」を付けたところが、俳句の「味」のあるところです。クラス中の笑い声が窓の外へぬけていくようです。とてもユーモアが効いた作品ですね。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
11 | 弁当のはしを忘れた 雪降ってる | ミッキーキャット |
これは困りましたねー。雪はつもっているし、お箸がなければお弁当は食べられないし、お姉さんが感心したのは「自分の失敗」を俳句にしたことです。自分の失敗でも俳句になるということは、俳句って楽しいでしょう。良い句が出来ましたね。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
5 | 春来たと放送室がさわがしい | メロンペロ |
放送室って「放送部」とかあるのですか?楽しそうですね。♪は〜るがき〜た、は〜るがき〜た♪と音楽が流れてきて、お友達の明るい声が聞こえてくるようです。春が来たという言葉と「放送室」の対比がいかにも春らしい俳句となりました。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
4 | 三月だ紙で花びら作っくてる | 水上ゲンタ |
紙吹雪を作るためにちぎっているのでしょうか。それとも、きっと色紙などを花びらの形に切っているのでしょうね。花びらが増えたらまるで桜が散っている感じになるでしょう。三月の「季語」が良く効いています。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
27 | 春ですね バルーンがゆれてうかんだよ | ねこ空 |
バルーンって「アドバルーン」のことでしょうね。春のやわらかい空に浮かんで揺れているアドバルーンは、どんな広告なのかな?周りの景色まで見えるようです。詩がありますね。 |
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