講評
(小中学生の部)
句番号作品作者
1風が吹く 招待状のあて名は父孫悟空
いったい何の会でしょうか。お父さんを「招待」するという、その心持ち。「風が吹く」がそのまま作者のときめきを表わしているかのようです。お父さん、喜んでくれるかな・・。
句番号作品作者
4新しいズックのにおいカエル鳴く川岸大地
新しいズックを買ってもらいました。そのズックをはいて、はやく外に出て思いっきり走り回りたい作者。カエルがそんな作者を誘うように鳴いています。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
14スーパーボールがポーンとはねた うぐいす鳴くチャーミーキティ
スーパーボールのポーンとはねた感じと、うぐいすの鳴き声「ホーホケキョ」。確かにどこか共通するところがありそうですね。躍動感でしょうか。場の空気をみごとつかんでいる一句です。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
17春の風 英語のカルタをバシッと取るチャーミーキティ
英語のカルタ、楽しそうですね。カルタをやっている時の真剣なクリアな感覚と、春の風のやわらかさとの対比がうまく決まっています。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
24ハンバーグ焼ける音する 藤満開ドナルドスヌーピー&スティッチ
面白い着眼点です。ハンバーグが焼けるおいしそうな音と藤の花の鮮やかさとの微妙な配合。感覚の奇抜さを買います。
句番号作品作者
27自画像の顔 しわだらけで梅雨続く新堂正治
うっとうしい梅雨のおかげで、作者の自画像もしわしわになってしまったようです。「顔」ではなく「自画像の顔」としたところが面白いと思いました。はやくぱーっと明るい空に戻ってくれないかな・・。そんな心情がよく伝わる一句です。お兄さんの「銀」。