講評
(小中学生の部)
句番号作品作者
7音程が高すぎますね 卒業歌林莉那
みんなで声を張り上げて歌う卒業の歌。その歌声には、在校中の思い出、先生や主事さんへの感謝の気持ち、新しい学校への希望・・などなど、いろいろなものが含まれていることでしょう。まさに万感の思いが伝わってくる一句。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
14こたつの温度を一段下げる 宿題するラン
こたつの温度をちょうどいい位にして、しばらく宿題に集中する!という作者。「一段下げる」というフレーズがとてもよく効いています。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
16卒業す 樹木に小声で「さようなら」澤田優也
卒業式の日、先生、級友、世話になった人たち、みんなにお別れのあいさつをします。毎年きれいな色や爽やかさを届けてくれた樹木にも小声であいさつ。心暖まる一句です。いい卒業ができたようですね。お兄さんの「銀」。
句番号作品作者
17紙飛行機 母の帰りを待っているラン
お母さんの帰りを待ちながら、紙飛行機を作って飛ばすひととき。作者のたいくつさと寂しさがよくわかる句です。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
19「卒業式は晴れるといいね」とネギ切る母どんべい
ネギを切りながら、それとなく卒業式の話をするお母さん。きっとお母さんにとっても、わが子の「卒業」はとても大きな喜びなのでしょう。読みながら、何だか優しい気持ちになれる一句です。お兄さんの「銅」。