講評
(小中学生の部)
インフルエンザが流行っていますが、みなさん大丈夫ですか。今回はたくさんの投句、ありがとう。とっても楽しい句があって、うれしい悲鳴です。
句番号作品作者
4算数テスト 雪がたくさん降りだした安田有佑実
算数のテスト。私は大の算数嫌いです。雪が降り出したのは、心象風景でもありますよね。
句番号作品作者
6雪のグラウンド 何の合図か手をあげて山下里奈
雪で真っ白なグラウンドは、音まで吸い込まれている事でしょう。声も聞こえないから、手を上げての合図。うまく言っています。
句番号作品作者
8ビーチバレーのかんとくの声 雨が消す林莉那
これも、雨の音で消えてしまった音ですね。ビーチバレーの試合でしょうか、雨の激しさがわかります。
句番号作品作者
9ぼくじゅうをたっぷりつけた 少し寒い長谷川舞
書初めの宿題でしょうか。ぼくじゅうをたっぷりつけて、いざ半紙に向かうと、なかなか最初の一筆が決まらない。そんな所もこの一句には出ていますね。
句番号作品作者
10カバンかついだ 毛糸の手袋見あたらぬラン
寒い朝です。学校へゆく用意をしてかばんをかついで・・・あれっ、手袋は?そんな一句ですね。一瞬の朝の様子をよく切り取っています。
句番号作品作者
25ピカピカの長ぐつで行く 雪の道長谷川舞
雪のまだ新しい中へ新しい長靴で踏み込む。その一瞬って楽しみな感覚ですよね。同感です。
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36かみなりがぴかっ 実験の手が止まる長谷川舞
授業中の実験、もしかしたら、火を使う実験だったのかも知れないなあと思いました。雷が突然鳴ってびっくりした様子、よく出ていますね。
句番号作品作者
40テストすむ雪がフワフワ降っているどんべい
なんだかホッとしたのでしょうね。雪のふわふわ感と、テストが終わった安心感(もしかしたら失敗してがっくり?)が解ります。そんな感じ、ありますよね。