講評
(小中学生の部)
句番号作品作者
2てんとう虫が光る 友のランドセル山下里奈
通学の途中でしょうか。友だちのランドセルに、かわいいてんとう虫が止まりました。「光る」という言葉が、その友だちに対する気持ちを表わしているようです。きっと大切な友だちなのでしょう。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
3くるっとまわるたこやき 秋の歌が出る長谷川舞
「赤とんぼ」「ちいさい秋みつけた」「虫のこえ」「紅葉」など、秋の童謡にはいい歌がたくさんありますね。「くるっとまわるたこやき」の楽しさと、「秋の歌」のメロディーの美しさとの取り合わせが何とも幸せな気分にしてくれる一句。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
4計算会はぎりぎり合格 秋の雲長谷川舞
「計算会」とは計算のテストのようなものでしょうか。ともかくもその会にて「ぎりぎり合格」。「よかったなあ」という思いと「もっとがんばらないとなあ・・」という思い。「秋の雲」がとても効いている一句です。
句番号作品作者
8教室中にハーモニカの音 秋の朝川岸恵太
音楽の時間。今日はハーモニカの練習です。ハーモニカの大合奏が、秋の朝の清々しさにぴったりとはまっています。爽やかな健康的な一句。
句番号作品作者
16時間割にはきまって算数 虫鳴いてる柳瀬翔太
「きまって算数」というフレーズからすると、どうやらこの作者は算数が苦手のようです。「あ〜あ、また明日も一時間目から算数か・・」。そんな作者のゆううつも知らず、虫たちがきれいな声を聞かせてくれています。虫の音色に少し心を休めたら、さあ、がんばって予習です。お兄さんの「銅」。