皆さん、こんにちは。お兄さんです。ようやく秋らしくなってきましたね。お兄さんの家のそばには金木犀が咲いていて、毎朝とてもいい匂いを届けてくれます。果物も美味しいし、虫たちの声も風情があるし、いやー秋っていいなあ・・。
句番号	作品	作者
6	おつかいです　汗のにおいがついてくる	ラン
今年の夏も暑かったですね。「汗のにおいがついてくる」というフレーズの感覚の鋭さ、臨場感にひかれます。元気いっぱいな作者が見えてきます。お兄さんの「銅」。
句番号	作品	作者
7	地球博は広いな　ゴンドラゆっくりと	長谷川舞
「愛・地球博」も大盛況のうちに終わりました。お兄さんも行きたかったんですが、結局行けずじまいでした。せめてこの句を味わいながら、地球博のスケールの大きさを思い浮かべることにします。「ゴンドラゆっくりと」が効果的な一句です。
句番号	作品	作者
10	地下鉄のつりかわ高い　疲れてる	長谷川舞
ちょっと背伸び気味に地下鉄のつりかわに手をかけようとするのですが、あまりにも疲れ過ぎていて、いつもと同じ高さのはずのつりかわが、やけに高く遠く感じられます。「疲れ」の度合いを、「つりかわの高さ」を用いてうまく表現しました。お兄さんの「銅」。
句番号	作品	作者
20	風鈴鳴る　今日は母さんの誕生日	山口瞳
今日はお母さんの誕生日。何をしてあげようかな、何をプレゼントしたら喜んでくれるかな・・とあれこれ考える作者。風鈴のきれいな音色につつまれて、作者自身も楽しい一日です。
句番号	作品	作者
24	素振りした手にまめ四つ　セミ鳴いてる	澤田優也
夏のクラブ活動でしょうか。けんめいに素振りを続ける毎日。いつのまにか手に大きなまめが四つも出来てしまいました。そんな頑張り屋の作者に、セミたちもめいっぱい声援を送っています。お兄さんの「銅」。
句番号	作品	作者
25	笛の音にゆったりゆったりお月様	疋田ゆり
笛の音が聴こえてきました。とてもしっとりとした、いい音色。作者のみならずお月様も、その笛の音にゆったりと酔いしれているようです。すべてが一体化したような素敵な夜ですね。
句番号	作品	作者
35	ラジオ体操のはんこ　びしっと押しました	川岸恵太
以前にもこの欄で書きましたが、お兄さんにとっては、夏休み中のラジオ体操って本当にツラかったです。でも思い切って参加してみると、とても爽やかな気分になれるんですよね。「びしっと押しました」というフレーズに、その爽やかさがあふれています。お兄さんの「銅」。