講評
(小中学生の部)
皆さん新学期も始まりましたね。新しいクラス、進級した方も、また楽しく俳句をしましょう。花粉症のお姉さんは、ひたすら花粉の時期が終わるのを待ち望んでいます。
句番号作品作者
3祝う会 マイクの高さがあいませんラン
 卒業の祝う会でしょうか。司会をするのも緊張しますよね。マイクの高さがなかなか合わずに壇上でおろおろする姿が見えます。
句番号作品作者
5立春の落とした針が見つからない林莉那
この句、今回のお姉さんの花丸です。立春の雰囲気と、そこに落とした細い針の行方が分からなくなってしまった不安とが入り混じっていて良いですね。
句番号作品作者
8ついな豆 部屋には鬼がまだいそう澤田幸平
豆まきをしたのに、まだ鬼が部屋にいるような感じ、この鬼はお母さんかもしれませんね。それとも、気になっていることが片付かない作者の心象かもしれません。
句番号作品作者
13真冬日の 肩の力は 抜けきれず
肩の力が抜けきれない感覚が良く出ていると思いました。寒いと体も縮こまってしまって、肩も凝りそうですね。
句番号作品作者
15リボンをギュッ送る会のプレゼントラン
この「リボンをギュッ」には、送別の想いがこもっていますね。先輩への感謝の思いでしょうか。プレゼントにも心がこもっているのがよく分かります。
句番号作品作者
19屋根の雪 ずどんと落ちて 冬明ける
冬の明けるのが待ち遠しい、雪国の感じも出ていて良い句だと思いました。「ずどんと落ちて」に一気に春に向かう季節の移り変わりも表わされているようです。
句番号作品作者
40雪やんだ 右に左に紙切る音澤田優也
雪が止んだ、その時のしーんとした中に、紙を切る音だけが響いている。「右に左に」が一人でしている仕事(?)ではないことが判ります。