講評
(小中学生の部)
 最近寒い日々が続いていますが、皆さんはお元気ですか?投句が少しずつ増えていて、嬉しく思っています。風邪が流行っていますが、花粉も今年が最高だそうです・・・そう言えば鼻がむずむずしています。
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2冬の空音教えてと楽ふ見る林莉那
冬の空に音を感じたのはスゴイですね。普通の感性では出て来ない言葉だと思いました。お姉さんの二重丸です。言葉を置き変えるともっと素晴らしい一句になりそうです。「冬空の音を数えて楽譜見る」が正解かも知れません。
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4手がこおる 散歩の犬はまた道草ラン
よく気持ちがわかります。散歩の役わりは君ですね。犬は道草しながらその周辺に住んでいる犬同士の情報を交換しているそうですから、ちょっとその辺は勘弁してあげましょう。お姉さんは猫を2匹飼っていますから、散歩の心配は無いのですが、夜中によく起こされたりしていますよ。動物を飼っていると、世話は大変かもしれませんが、やっぱり愛嬢は伝わっているものです。頑張って下さい。
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8とびはねて光る 魚道をのぼる魚どんべい
川を上る鮭がすぐに浮かびました。あの必死な姿は大変なものです。跳ねる魚の生き生きとした姿が良く出ていると思いました。「とびはねて光る」の後に一文字空けたのも成功しています。
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12ばあちゃんの笑顔が浮かぶ おはぎ作りどんべい
おばあちゃんと一緒に作っていても、そうでなくとも、きっと一度はおばあちゃんにおはぎの作り方を教わったことが伝わります。「笑顔が浮かぶ」というのですから、遠くに住んでいるおばあちゃんの事を思い浮かべての事でしょうね。良い句だと思いました。
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14冬の川 オナモミたくさんつけて行く長谷川舞
川沿いのハイキングか散歩の景でしょう。オナモミは、お姉さんの小さい頃、「ひっつき虫」なんて呼んで、集めてくっつけ合った覚えがあります。オナモミがたくさん付くような場所だから、川原というよりも川沿いの森の小道でしょうね。
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15ぼうしとる プールのしけんはふごうかく山下里奈
「残念!」としか、なぐさめられません。お姉さんは体が弱かったので、なかなかプールの試験が受けられなくて、いつまでも進級出来なかった悲しい思い出があります。頑張って!
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16こい印 虫がとまったものさしの山下里奈
「ものさし」がいいですね。机の上に置いてあったであろう、ものさしに虫が止まったあとがあった。・・・でも良く考えると、ちょっと・・・その「濃い印」は虫の残していった$%&?みたいな物だったのでしょうか。でも、目の付け所が面白くてこっけいで、良かったです。