皆さん、こんにちは。お兄さんです。少しずつ暖かくなってきましたね。でも油断は禁物。風邪が流行っているようです。外出の際にはどうぞ気をつけて。暖かくなりかけたかと思うと、また寒さが戻ってくるのを「冴返る(さえかえる)」といいます。春の季語です。「冴えかへるもののひとつに夜の鼻 加藤楸邨」 |
句番号 | 作品 | 作者 |
2 | 冬の空音教えてと楽ふ見る | 林莉那 |
「音教えてと楽ふ見る」というフレーズの素直さ簡潔さが活きていると思いました。冬の空の澄み切った感じとの取り合わせがうまく決まっています。作者が知りたいのは、どんな音かな? |
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句番号 | 作品 | 作者 |
4 | 手がこおる 散歩の犬はまた道草 | ラン |
すっかり霜がおりた冬の朝、犬の散歩に出かけます。冷たい空気にたじたじの作者ですが、犬は目一杯はしゃいで、あちこち道草をしています。いいから早く帰ろうよ・・。作者の心持ちが「手がこおる」にあらわれています。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
7 | がくを買う 家には賞状などないよ | 山下里奈 |
額を買いましたが、家にはまだその額に入れて飾る賞状がありません。ぜひその額に入れる賞状をもらうべく、勉強、スポーツ、趣味、そして俳句、頑張ってください。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
8 | とびはねて光る 魚道をのぼる魚 | どんべい |
「魚道」は魚の群れが通る道筋。潮流・水深や魚の種類などにより、ほぼ一定しているといいます。元気な魚は魚道から盛んにとびはねています。その一瞬の輝き、するどい観察です。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
12 | ばあちゃんの笑顔が浮かぶ おはぎ作り | どんべい |
おはぎを作りながら、きっとおばあちゃんとの思い出が作者の胸に浮かんできたのでしょう。美味しかったおばあちゃんのおはぎ。それに負けないようなおはぎを作ろうと張り切る作者。心あたたまる作品です。お兄さんの「銅」。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
15 | ぼうしとる プールのしけんはふごうかく | 山下里奈 |
一生けんめい練習、特訓したのに、プールの試験は残念・・不合格でした。あと数メートルだったのに・・。「ぼうしとる」という静かな動作に、くやしさ無念さがあふれています。心機一転、次は必ず! お兄さんの「銅」。 |
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