講評
(小中学生の部)
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。思いがけずに雪の年末になってしまった東京ですが、皆さん風邪などひいていないでしょうか。投句が先月よりもちょっと増えて嬉しいお姉さんです。今までお休みしていた人も、間があいても、また投句してくれると嬉しいんですが・・・・。
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3こがらしのなかのカレーの匂いかな葵大地
木枯らしの中を帰る道、なんとなく風に乗って匂ってきたのが「カレーの匂い」だったんですね。おなかが空いたー!というのがよく判ります。これで家に帰って期待のカレーだったら、嬉しいですね。
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6じいちゃんの車に月がついてくるあかね
 おじいちゃんとドライブにでも行ったのでしょうか。帰り道にはもう月が出ている。夜空の月は、きっとくっきりときれいに浮かんでいるのでしょう。それがどんなに車のスピードを上げても付いてくるような感じ、夜景がよく見えます。
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7里芋はだいきらいなのお母さん葵大地
 「里芋はだいきらい」なのは、お母さんでしょうか、それとも自分なのでしょうか。それがちょっと判りませんが、「おかあさんがきらい」なのなら、料理するのにぬるぬるするあの里芋の感触に「もう、むきにくいったら!」なんて文句が聞こえそうですし、自分がきらいなのなら「おかあさん、また私のきらいな里を・・・」という文句が聞こえそうです。二つの読み方が出来てそれもまた楽しい作品ですね。
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9紅葉ですエプロンの同級生葵大地
 「紅葉です」と言って、次に「エプロンの同級生」を持ってきたのには感心しました。色や同級生のエプロン姿がかわいらしいですよね。
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12おおぜいのサンタクロースそのひとり葵大地
 クリスマスの日にピザを頼んだら、サンタクロース姿のお兄さんが配達してきました。玄関に出て、ちょっとびっくり、なんだか嬉しい。街角にも何人もコンビニやバイクで配達のサンタクロース姿の人を見ました。その光景を詠んでいて、面白いと思いました。 
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4じいちゃんの雪つり 上手に出来ましたみどり
 雪つりを手伝っているのかな? 年末、雪が降りましたね。その雪の中での光景でしょうか? おじいちゃんと孫との暖かい関係がうかがえて、良い句だと思いました。
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1フグつれた 海に帰してあげようねあかね
 そのときのフグは、やっぱりびっくりして、ふくらんでしまったのでしょうか? 釣りをしたことの無いお姉さん、そこのところ、興味しんしんです。