みなさん、こんにちは。お兄さんです。夏休みも終わり、元気に通学のことと思います。お月見のシーズンですね。たまには窓辺からベランダから、じっくりと月をながめてみてください。月はいろいろな表情を見せてくれます。。きっといい俳句が生まれます。 |
句番号 | 作品 | 作者 |
1 | 英会話 ピコピコハンマー鳴り続く | 長谷川舞 |
「ピコピコハンマー鳴り続く」は英会話の発音の様子を表わしたものでしょうか。確かにそんな風に聞こえる時がありますね。楽しい授業の感じが出ています。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
3 | スカーフのおびれが舞っている金魚たち | 輝湖 |
金魚のおびれを「スカーフ」と見立てました。するどい観察の眼、そして感性の豊かさ。金魚のしなやかな動きが見えてくるようです。お兄さんの「銅」。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
6 | やまびこを話し相手に自転車こぐ | 澤田優也 |
爽やかな天気に恵まれました。今日は山道をサイクリングです。自転車をこぎながら大声を上げると、いい山びこが帰ってきます。それはまるで山びこと話しているよう・・。澄み渡った山の空気までも伝わってきます。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
8 | セミの声 しけったせんべい食べている | 山下里奈 |
蝉のジージーと鳴く声を「しけったせんべい食べている」とは面白い表現です。こうした上手い比喩(たとえ)によって、句の世界がより鮮やかに広がってきます。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
10 | 枝にかかった風船ゆれる 白い雲 | 澤田優也 |
枝にかかってゆれている風船の色と、どっかりと動かない雲の白い色。対比がみごとに決まっています。ただ風船の色が何色なのかをはっきりとさせた方が、この句さらに良くなったかもしれません。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
14 | いつまでも夜の花をながめてる | 輝湖 |
この作者の心情、しっとりと伝わってきました。悩みごとがあるのか、それとも好きな人ができたのか・・。いろいろと考えさせられます。この句も、何の花か限定すれば、より一層のふくらみが出たかもです。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
17 | 太陽がころもがえする夕方どき | 輝湖 |
厳しかった今年の暑さ。かんかん照りの日中でしたが、夕方になり太陽もようやく落ち着いてきたようです。その変化を「ころもがえ」とは詩情あふれる表現だと思いました。「ころもがえ」は夏の季語。まさに夏ならではの一句です。お兄さんの「銅」。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
19 | トマト食う しつこいセミを聞きながら | ラン |
夏のひとコマ。作者の元気いっぱいな日常がくっきりと出ています。さぞかし充実した夏休みだったことでしょう。二学期もその調子で頑張ってください! |
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