講評
(小中学生の部)
こんにちは。暑い日が続いています。みなさんの作品を見ていると、みなさんの元気いっぱいの夏休み生活がうかがえて、お兄さんも楽しくなってきます。夏バテ、寝冷えに気をつけて、いっぱいいい思い出を作ってください。※講評が遅くなりすみませんでした。
句番号作品作者
12雨音に合わせてピアノの練習する荻野泰葉
メトロノーム代わりの雨音。激しかったり穏やかだったり・・。しっとりとした心持ちでピアノに向かう作者の姿勢が伝わってきます。
句番号作品作者
14岩魚焼く煙 緑の山へ行く杉本智
みんなでわいわいとキャンプの食事の用意。釣ったばかりの岩魚をたき火で焼く・・。間近に見えるのは緑も鮮やかな山肌。楽しく爽やかな景色が、ありありと描かれています。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
21エビアンも出羽三山も夏の水コナン
面白い視点の句です。旅先でのことでしょうか。清らかな水の味わいに感動している作者。旅が終わったあとも、エビアンを飲むたびに、作者は出羽三山の思い出にひたることでしょう。
句番号作品作者
22クルクルと陽射しがまわる額紫陽花コナン
額紫陽花のやわらかな色合いに、降ってくる陽射しの様子。「クルクルと陽射しがまわる」という表現が、いかにも夏!という感じでとても新鮮です。お兄さんの「銅」
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24火がつかないキャンプファイヤー 月笑う浜野総一郎
待ちに待ったキャンプファイヤーの時間。でもなかなか上手に火がつきません。みんなが焦っているその様子を見て、お月さまが笑っているかのようにぽっかりと浮かんでいます。「月笑う」の表現がぴったりと決まりました。お兄さんの「銅」
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31花菖蒲 わたしの仕事は土運び荻野泰葉
屋外での共同作業。花壇作りでしょうか。作者はけんめいに重い土を運んでいる最中です。頑張っている作者の心情が、菖蒲の花のくっきりとした姿に読み取れるようです。お兄さんの「銅」。
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45リレーの番待つ アリがくつにのぼってくる寺本侑生
緊迫感の中だからこそ鮮明に見えてくる景色があります。どきどきする、そのひと時に、作者はくつにのぼってくるアリを見つめています。それはひとつの精神集中でもあるのでしょう。みごとな描写の一句です。お兄さんの「銀」。