講評
(小中学生の部)
みなさん、こんにちは。お兄さんです。
いよいよ待ちに待った夏休みですね。
山へ行ったり海ヘ行ったり外国へ行ったりと、楽しい計画がめじろ押しのことと思います。ぜひこの夏休みは、いろいろな場所でいろいろなことを体験して、そしてそれらを題材に俳句を作ってみて下さい。
できた俳句はどしどしジュニアネット句会へ投句!楽しみに待っています。
句番号作品作者
2夏の日はコーラー飲むのに目をつむるコナン
すごい暑さの中を歩いてきた作者。
冷たいコーラが渇いた体にしみ渡るのを感じて、思わずその心地よさに目を閉じてしまいます。その気持ちわかる! 
お兄さんの「銅」
句番号作品作者
8水道を出しっぱなしの花粉症寺本侑生
花粉症にかかって、涙や鼻水が止まらない様子を「水道を出しっぱなし」という表現で巧みに描いています。
ちなみにお兄さんは猫を飼っている部屋に長時間いると、涙と鼻水が止まらなくなります。まさに「水道を出しっぱなし」です。
句番号作品作者
10かつぎ直す太鼓 ツバメは低く飛ぶ寺本侑生
鼓笛隊の風景でしょうか。演奏しながら歩いていくうちに、太鼓の位置が変になってしまいました。太鼓をかつぎ直しながら、ふとツバメが飛ぶ様が目に止まります。
作者とツバメ、ほんの一瞬のつながり。場の空気を上手に伝えています。お兄さんの「銅」。
句番号作品作者
14幅跳びに選ばれるのは誰 春の風広瀬正人
体育大会に出場する、クラス(または学年?)代表選手の名前が、先生に次々と読み上げられていきます。
一生懸命頑張った幅跳び、僕は選ばれるだろうか・・。そんな緊張の時間に、春の風が場違いなようにやわらかく吹いてきます。
面白い情景が描かれています。
句番号作品作者
20弁当のりんごのうさぎがにげちゃったコナン
弁当に入っているうさぎの形のりんご。
食べてしまった、そのりんごを、「逃げちゃった」と詩的に表現しました。思わず楽しくなる一句です
句番号作品作者
24成田着日本の色はみどりいろ増田知穂
外国旅行から帰ってきて日本に到着した印象を、「みどりいろ」とすぱっと単刀直入に表現しました。
「みどりいろ」は森林の色というだけではなく、大好きな国・日本に対する作者自身のイメージでもあるのでしょう。
句番号作品作者
29竹の子ごはん 宿題が多すぎる山本克海
いくら頑張っても、なかなか片付かない宿題の山。もううんざりだ!そんな気持ちと「竹の子ごはん」との取り合わせが、一風変わった面白さをかもし出しています。「竹の子ごはん」は作者の大好物なのでしょうか。早く食べたい! でも宿題が・・。などと楽しい物語が生まれてきます。
句番号作品作者
50鼓笛隊の足がばらばら 暑くなる扇朱里
太陽の強い光にやられて、ふらふらになっている鼓笛隊の様子がよくわかります。
先生のホイッスルが聞こえてきました。気合いを入れ直して演奏再開!
でも日射病には気をつけて・・。お兄さんの「銅」