講評
(小中学生の部)
 感想、お待たせしてました。2月は日にちが過ぎるのが早く感じます。今の学年もあとひと月あまり。
 インフルエンザなどの流行もありますが、健康に気をつけて俳句をたくさん詠んで投句してくださいね。お待ちしています。

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4冬休みディズニー行っておとまりだ
 ディズニーランドは夢の世界。ミッキーもミニーも本当に生きて存在するかのようですものね。お泊りを楽しみにしていたのだと思います。お泊まりの夜にワクワクしながら眠った時の気持ちが俳句にできたらさらにすばらしいですね。

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5バトミントン行ったりきたり羽の音ゆい
 お正月といえば、羽根つきをしていたのは少し前のことでしょうか?今ではバトミントンもするんですね。羽の音が聞こえてきただけなのに、バトミントンをして羽根が行ったり来たり、楽しく遊んでいる様子が目に浮かんできます。

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10やねの雪おろすの大へんキントレだりお
 雪のたくさん降るところに住んでいる人達は、雪かきがとても大変なんだそうですね。作者は雪かきを自分で体験したのかな?筋トレになるほどの雪下ろしの大変さを俳句にしようとしたところがいいと思いました。五七五にはなっていないけれどリズム感があって音として聞きやすい句になっていると思いました。

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12スケートはすべってころんでまたすべる奈々
 「すべってころんでまたすべる」といったところがスケートの楽しさとともに大変さやつらさが伝わってきます。そして、転んでいたいけれど、それでもまた滑ってだんだんうまくなって楽しくなったんだろうと思います。最後にはきっと気持ちよく滑れるようになってきたのでは?作者の挑戦する気持ちも詠み込まれているように思いました。

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15鏡餅 出窓に一つ ふるえてる烏野村最木地
 この句では「寒い」とか「冷たい」とか作者の気持ちを表す言葉が出てきません。けれど、「出窓にある鏡餅が震えている(ように見えた)」と俳句に詠むと作者の寂しさや少し不安な気持ちまでが伝わってきます。
 鏡餅の様子を詠んだだけなのに、お正月過ぎの寒い感じや、時間の流れまで表現されていると思います。とても素晴らしい句だと思いました。