講評
(小中学生の部)
明けましておめでとうございます。と言ってももう鏡開きも過ぎましたし、学校も始まっていますよね。 いかがお過ごしでしょうか?
選句が間に合わず、ごめんなさい。
昨年、投句をしてくださった皆さん、ありがとうございました。
今年も、よろしくお願いいたします。
句番号作品作者
1こままわすとまってしまいかなしいよΦ
こまが回らずに止まってしまった時はがっかりしますね。すぐ拾い上げ、また紐を巻いてチャレンジしますが、ころんと転がるその短い間のこまを見つめた句。作者はまだ、こまがうまくまわせないのでしょうか。また止まって、またまいて…何回も何回もやって上手になっていくのはわかっているんだけど。お姉さんも小学生の頃は回せたんだけど、今はどうかな?久しぶりにこまを回してみたいな、回らないこまを見て悲しく思う自分をいとおしむのもいい、と思わせてくれる句でした。

句番号作品作者
4あけびの実口に入れたらたねを出すゆい
あけびの実を食べたことがある人にはこの句のことがよくわかるでしょう。見たことがない人は、植物図鑑や、インターネットでもいいから調べてみてはどうかな?俳句を作ろうとすると、季語を通じて、季節の果物や木の実、草花、昆虫、動物や鳥、自然の不思議さやすばらしさに出会うことができます。自然の中で実際のものを探してみるのは、もっともっとたのしい。そしてまた、俳句の「たね」を拾うことができます。

句番号作品作者
21スーパーのやきいものかおりおなかなるゆい
とても正直な俳句。いい焼き加減の焼き芋が目に浮かびます。お腹の虫も黙っていられなくなってしまう。焼き芋はスーパーでも焼かれるようになっていますね。日常をうまくとりこみました。落葉たきの火の中で焼いたのは昔のはなしでしょうか。

句番号作品作者
24今年こそスキーをぜったいやりたいなアサ
今年は雪が多いようです。スキー教室に入ったりおうちの人に教わったりして、たくさん滑れるようになるといいですね。雪も自然の一部。大きな自然を相手に、たのしく滑ってね。

句番号作品作者
32おちばがねいっぱいおちてふかふかだりゅうた
まず、リズム感があるのがいい。葉が次から次へと落ちてたまっているところを踏みしめて、「ふかふかだ」と素直に表現しました。