講評
(小中学生の部)
みなさん、たくさんの投句、ありがとうございます。私の選句が結果発表までに間に合わずごめんなさい。
暑い夏から一気に涼しくなりました。とはいえ、10月も台風のせいで少し暑さが残っている今日この頃です。
お姉さんは次の5句をいただきました(選んだことをこんなふうに「頂く」と言うんです。)
来月は秋の句ですね、いろいろな秋を楽しんで、俳句を詠んで投句してください。

句番号作品作者
22おきなわの海に魚が赤青黄色うぷぬし
夏休みに沖縄に行ったのでしょうか?足にフィンをつけて潜ったのでしょうか?ボンベもつけていたらかなり本格的ですね。実際に潜ったことのない人でもテレビの映像などで見たことがあるかもしれませんね。「ニモ」の物語も思い出します。気持ちを表すような言葉もないし、季語もないのですが、海底の一部を写し取った写真のようで、鮮明な色が見えてくる俳句でした。

句番号作品作者
27この暑さやる気が出ないなにもかも帆南
2013年の夏は本当に本当に暑かった。この句からは暑さに対する作者の「もうお手上げだあ」という気持ちが素直に感じられていいと思いました。やる気は出ないけど、きっと頑張っていろんなことにチャレンジしていたんではないかな?夏休みですからね。

句番号作品作者
31空に咲く大きな花が夏の夜
夏のあいだに各地で色々な花火大会が行われていました。「花火」と言わずに「大きな花が夏の夜」で表して、夜空に浮かぶきれいな花火を感じさせました。

句番号作品作者
37夏やすみゲリラごううが大あばれりゅうた
今年の夏の豪雨をよんでいて、自然災害の恐ろしさも伝わってきます。大水に流されて大変だった人も多くいました。自然の力の恐ろしさを度々感じる夏でした。夏休みという楽しい期間とゲリラ豪雨を合わせていて、自然の驚異が強調されていると思いました。

句番号作品作者
41ほおずきよ赤い風船ハート型ゆい
猛暑、酷暑、豪雨、大水、浸水など大変なことがたくさんあったけれど、この句で、ほおずきの赤がほっと心を和ませてくれました。小さな赤い実にいろんなことがギュッと詰まった感じがしました。ほおずきに対する作者の優しい気持ちが伝わってきます。五・七・五の落ち着いたリズムになっているので、声に出して読むのも心地よいです。