講評
(小中学生の部)
五月になり雨や雷、突風など、天候が荒れています。お姉さんは、連休中はちょっとのんびりしすぎてしまいました。初夏の気持ちのよい日があると気もちも晴れ晴れしてきますね。今月もたくさん俳句を詠みましょう。お待ちしています。
 
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2風吹いて 美しく笑う 若葉たちももんが
風吹いて若葉たちが笑うという喩えもいいなあと思いましたが、ただ笑うのではなく「美しく笑う」がとてもいいと思いました。今まさに「美しく」と言うことばがぴったりの若葉の季節です。

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5花笑いニコニコもぐらも友達に椿道智
桜をはじめ、野にはたんぽぽ、菜の花、つくしんぼ、花壇や庭にはチューリップ、ムスカリ、スミレなど春は花がたくさん咲きます。ついつい顔がにこにこしてきます。もぐらとだってともだちになれますよね。楽しくて心が弾む感じがしてきます。

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7みなさんの心の奥に桜咲き椿道智
お姉さんの通っていた小学校の桜も台風で倒れて枯れてしまったことがありました。毎年見ていた桜で、一番古い桜の木でした。
災害で倒れた桜も数多くあったのではないでしょうか‥。そんな桜たちが多くの心の中で咲いている、今現在見ている桜とは違う桜が心の奥に咲いている、そんな感じがしてきました。

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9卒業の記念写真のVサイン山ユッピー
新しい生活にはもう慣れることができたでしょうか。卒業の記念の写真は卒業式の日が過ぎてから、手元に届きますね。春になって卒業式の日に撮った記念の写真を見て、離ればなれになったともだちのことなどが思い出されたのでしょう。ひとり一人の顔を見て、思い出をふり返ったり懐かしく思ったりしたのでしょう。Vサインには卒業の「やったぞ、卒業だ」という気持ちが表れているのですね。