講評
(小中学生の部)
 お姉さんは、秋が一年の中で一番好きな季節です。木々の色や空の色、草の色、風の色だけでなく、人々の生活も変化が多いときなので思うことや悩むことも多いですね。何となく冬を越して春に向かうための準備が始まっている感じがしてしまいます。皆さんにとって秋はどんなことを考えるときなのでしょうか?

 来月の投句もお待ちしています。それでは感想です。

句番号作品作者
2秋の風 将棋のこまを 光らせるえばこう

 風が将棋のこまを光らせるという表現がいいなあと思いました。秋の風だからこそ、光らせることができるのだと納得させられます。誰かと対局しているのかな?将棋のことはあまり詳しくないのですが、作者の将棋への真剣な思いを感じることができました。
 究極の一手がきらりとひらめいたのかもしれないですね。

句番号作品作者
7小鳥群れ かり田の米を食べに来る柳田花江

 わかりやすい句で素直にかり田の秋の様子が表現できていると思います。稲刈りの終わった「刈田」が身近にあり、小鳥が群れて飛んできた、米を食べているという情景を見たのですね。
 「食べに来る」で終わるより、「かり田」を最後にしてみるだけでも何となく余韻が残ると思います。