今回は投句がたくさんありました。お姉さんのうれしい悲鳴が聞こえませんでしたか?
ほんとうにびっくりしています。選ぶのも大変でしたが、楽しくなりました。選句もしてくれていますね。
下校途中の様子や、部活や勉強の様子、秋の空や虫の声など題材として取り上げられていました。秋の静けさや、秋の匂いなど表現するのが難しいことをあえて選んでいる俳句もありました。みなさん、生活の中での気づきが俳句に結びつくようになっているんだなあと思います。
見たものを見たとおりに、感じたことを感じたとおりに素直に俳句にすることができるのはすばらしいことだと思います。
俳句の中では実際には見たことのない物事やありえないことを詠むこともあります。
えっ、そんなことしてもいいの?・・でも面白そう・・・と思ったあなた。
次回の俳句を楽しみにしています。挑戦してみてください。
十二月は、一年の締めくくり。ではありますが、新しい年を迎えるための一ヶ月。
新しい年を気持ちよく迎えられるといいですね。 |
句番号 | 作品 | 作者 |
2 | マラソンは赤いもみじが努力賞 | ハローキティ |
校内でマラソン大会。順位がつけられたり、去年の順位より上がった下がったとわいわいがやがや・・・。そんな中、作者は自分の順位をみながら「よくがんばった」と思っていたら紅い紅葉がひらり・・・、「あっ、これが努力賞っていうのもいいかも」なんて思ったのかな? あるいは、赤いもみじは、マラソンとは別の場で見たのかもしれない・・・。 赤いもみじを「今年の努力賞」と思った作者の感性がなかなかいいなあと思います。 「マラソンは」の「は」、「赤いもみじが」の「が」の使い方で、マラソンに対する作者の思いが想像されます。 マラソンは参加すること、走り抜くことが大切なのではないかな?お姉さんは、マラソンはあまり好きではないものでどうしてもこんな感想にになってしまいました。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
6 | ピカピカの新米わらってから食べる | 中村郁海 |
つやつや、炊きたての新米が湯気のむこうで笑っているようで、なんだか思わず笑顔になってしまう句でした。 元気な声が聞こえてきそうです。「ピカピカ」の笑顔の「いただきます」の声が。 「笑ってから食べる」理由をいろいろ考えてみました。 おいしそうだから、今年初めてだから、自分で育てたから、自分で刈り取ったから、やっと届いたから、自分で炊いたから、お腹がぺこぺこだったから、などなど・・・。 「お米のおいしさ」大切にしたいです。感謝して頂きましょう。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
20 | 音読は秋風大きく吸いこんで | ミニーマウス |
音読の時には、普段話す時より声を張るんですね。みんなの前で読むとなるとちょっとドキドキするかな?練習の時からしっかり声を出して読んでいるのかもしれませんね。 「秋風を大きく吸い込んで」読むと、音読にもいいのかもしれないですね。「音読」は、皆さんには日常的なことなのでしょう。大人になるとなかなかしなくなってしまいます。 声に出して読むことの気持ちよさを思い出しました、なにか音読してみようかな? 有名な俳句?自分の俳句?友だちの俳句?声に出してみるのもいいですね。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
23 | いわし雲鼻歌の出る下校道 | ミッキーTJ |
「鼻歌が出る」で帰り道の楽しい様子が充分に伝わってくる俳句です。「いわし雲」という季語ととてもよくあっていると思います。 その日、楽しいできごとがあったのでしょうか?帰ってからなにかいいことがまっているのでしょうか?つい、鼻歌が出てしまった、下校道。下校道で鼻歌を歌いながら歩く作者の様子がとてもうらやましいと思いました。 |
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句番号 | 作品 | 作者 |
28 | ソーラン節のこし低くする 赤とんぼ | ミニーマウス |
赤とんぼも一緒になってソーラン節を躍っている、そんな想像が読み手をくすっと笑わせます。ソーラン節はやはり腰が肝心なのですか?ニシン漁がもとになったんでしたね、ソーラン節は。腰をぐっと落として、躍っているのを見たことがあります。ニシンがたくさん捕れた漁業の様子が踊りに込められているとか。 地域でさかんに躍られているのでしょうか?体を思いっきり動かして躍るとかっこいいです。「躍る」体の動きは、無駄が無くてすごいですね。 |
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