講評
(小中学生の部)
お姉さんからの残暑見舞い
 
ジュニアネット句会の皆さん、残暑お見舞い申し上げます。
夏休み中は、どうでしたか?楽しい思い出もできたことと思います。お姉さんも昨日、地元の花火大会に行きました。
花火は一瞬の命ですが、多くの人たちが花火を見て「きれい」、「すごい」とつい声を漏らしていました。あがっていく時の「ぴぃ〜」という小さな音がまたいい ですね。
さて、投句が、一句ありました。暑い夏を過ごしながら、俳句を読んでこうして投句されたこの一句。お姉さんはとてもうれしく思いました。
俳句を詠むことは、いろいろな意味で、自分の心の成長に気づくチャンスだと思います。俳句の中に表された自分、気づかない自分の一面を見つけるかもしれません。
これからも自分と自分の俳句を大切にして作っていってほしいと思います。
秋には、たくさんの投句があることを楽しみにしています。
句番号作品作者
1夏の海 黒い夜空に 花が咲くケネオ
作者は、海辺での花火大会を見たのでしょう。海には街灯や家の明かりなどもなく、とても暗い夜空が広がって。
どこまでが海でどこからが夜空なのかよくわからない・・・、暗い、黒い夜空。「暗い」を「黒い」と表しているところがいいと思います。
その「黒い夜空」に咲いた花、おおきな音が少し後から「ドン」と胸を突く。「花が咲く」という表し方で、「花火が夜空にさく花」であるという思い、夏休みならではの花火見物。夏の思い出を詠んでいてとてもいいと思います。