機関誌『現代俳句』

2012年9月号

特別作品
 寒卵二つのかげの凭れあふ  足立　敏子
 よく雨が降る窓がある花水木  石田　秋桜
 父と観し東踊の芸妓衆   大島めぐみ
 剛腕のひとは小心羽蟻とぶ  大牧　　広
 女形ばかりいそうな河鹿かな  佐々木蕗呼
 晩夏光夢はと少女に問われれば  佐藤　清美
 卓立てて衝立にして鱧の店   塩見　恵介 
 紋白蝶泣いてもいいことにする　  瀬間　陽子
 祈る手を垂らしていたり雪催  曾根　　毅
 蟲のこゑ聞き分くるまで掌を止むる  髙橋亜紀彦
  石・煉瓦・硝子の国よライラック   田中　亜美
  たんぽぽぽたんぽぽぽう汽罐車ゆく   Ｄ．Ｊ．リンズィー
  大理石の海へ入道雲歩む  豊里　友行
  虹色の鉛筆削る　鉛筆は美し   橋本　　直
  グラビアの乳房がわらう八月忌  藤　みどり

 

目次PDF版
 Photo report　金子兜太全句講評講座／第19回関東甲信越静ブロック連絡会議／北海道俳句大会／埼玉俳句大会  
 列島春秋　9月　地区別現代俳句歳時記  
 　　＜春秋余滴＞「 蕎麦の花」東北海道・片桐ひとし「種差海岸」青森・田村正義「磐梯山」福島・江井芳朗  
 直線曲線　　「 現代俳句協会をもっと楽しもう」 安西　篤 
 第30回現代俳句新人賞特集  
 　　第30回現代俳句新人賞選考経過 鳴戸　奈菜 
 　　新人賞選考を終えて 浦川聡子、大井恒行、佐怒賀正美、鈴木　明、対馬康子、橋本輝久、林　　桂 
 　　新人賞受賞作　◇中内亮玄「ゲルニカ」  
 　　中内亮玄俳句の魅力　　もうひとつの＜戦争＞ 高橋修宏 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　自らを抉る＜青春＞ 田中亜美 
 　　受賞作品　この一句 大澤輝一、奥山和子、鈴木紀子、瀬間陽子、三木基史、吉田透思朗 
 　　新人賞受賞作　◇柏柳明子「銀河系」　  
 　　柏柳明子俳句の魅力　　素直さが個性に変わるとき 石　寒太 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　音が響いてくる こしのゆみこ 
 　　受賞作品　この一句 大石雄鬼、杉浦圭祐、月野ぽぽな、松澤雅世、松本勇二、吉川真実 
 「現代俳句」を読む　　「いのちの俳句を読む」 石　　寒太 
 上期特別作品を読む　　「温故知新？」 橋本　　直 
 ◎随想◎　「禁じ手をとりはらって愉しむ」 佐藤　晏行 
  　　　　　　　「　城　」 高橋比呂子  
  　　　　　　　「和歌山街道今昔」 林　　英男  
 ▲第126回現代俳句協会青年部勉強会  
 　　　　　『腐った男』は『白痴』の男に何を見たのか―中村草田男と川端茅舎― 小山　森生 
 ブックエリア  
 　　岩淵喜代子句集『白雁』　―憧れを追う― 川村　研治 
 　　大牧広句集『大森海岸』　―微笑含みの自己戯画化― 前田　　弘 
 　　栗林浩『続々俳人探訪』　―素顔の見える俳人論― 渡辺誠一郎 
 　　鳴戸奈菜『俳句と話す―現代俳句鑑賞』　―珠玉のひと時― 前田　霧人 
 ティータイム 信藤　詔子、芹澤美香子、増田　陽一 
 第４回現代俳句'12  
 ◎平成24年度新入会員記念作品  
 現代俳句'12の秀句を探る 秋尾敏、宇多喜代子、神山姫余、小出治重、河野薫、佐怒賀正美、横山いさを 
 ＜協会だより＞　現代俳句のつどい・研修部俳句教室・第135回インターネット俳句会  
 裏表紙／鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　重治鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　重治鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　重治鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　重治 鑑賞『21世紀俳句の時空』=大坪　重治  

 

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