現代俳句協会トピックス

金子兜太名誉会長朝日賞受賞

 朝日賞は、学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、日本の文化や社会の発展、向上に貢献された方々に贈られるもので、今年度の朝日賞を金子兜太先生が受賞された。
 故郷の秩父で俳句と出合ってから八十五年、自らの戦争体験をもとに、俳句という文芸で人間を詠んだ。
 先生は、第二次世界大戦で、南洋トラック島での戦場体験から、反戦の思いを持った。復員後日本銀行に復職し、転勤した神戸で前衛俳句に影響された。
 俳人としての根幹に反戦と前衛を持ちながら、指導者として、型にこだわらない、自由な表現で、幅広い年齢層に俳句を定着させた。今なお九十六歳でますます意欲的な発言をしている。今回の受賞を心からお祝い申し上げる。
(平成28年3月1日発行 埼玉県現代俳句協会報より)

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