総会・全国大会

第48回現代俳句全国大会

目次

大会報告

大会風景
大会風景1
黙祷 宇多喜代子会長
大会風景2
大会風景3
現代俳句大賞の小檜山繁子氏 現代俳句協会賞の渋川京子氏
大会風景4 大会風景7
現代俳句評論賞の神田ひろみ氏 現代俳句協会年度賞の田中朋子氏
大会風景6 大会風景7
受賞の方々 現代俳句全国大会賞の小林夏冬氏(右)
大会風景8 大会風景9
現代俳句全国大会賞の大森千恵氏 安西篤大会委員長、会長、寺井谷子副会長
大会風景10 大会風景11
会場風景 賑やかな懇親会

第48回現代俳句全国大会は投句総数16,668句、当日の参加者は300名を上回る盛況であった。

開会に先立ち、東日本大震災被災者に対して黙祷を捧げ、年度賞の選考経過、表彰に続いて、大会入賞句の披講、講評等が行われた。

今回の記念講演は、佐々木幸綱現代歌人協会理事長の「俳句と短歌」。動詞とオノマトペを題材とされて、俳句と短歌の接点を時にユーモアをまじえながらお話された。金子兜太名誉会長をはじめ、多くの俳人との交流のお話もたいへん興味のあるものだった。

引き続いての賑やかな懇親会のうちに閉会した。

ページの上に戻る

各賞発表

現代俳句全国大会賞

枯れてゆくものの一つとして歩く東京都墨田区小林 夏冬
昼寝する足の先まで日曜日千葉県野田市大森 千恵

毎日新聞社賞

苦瓜は憤怒のかたち沖縄忌神奈川県藤沢市由田 欣一
ページの上に戻る

特別選者特選句

金子 兜太選  妻を攫った沖は近くて立葵        香川県さぬき市  成瀬 雄一

宇多喜代子選  空っぽの牛舎に吹かれ夏帽子       神奈川県川崎市  吉持 愁果

倉橋 羊村選  甚平や多くは未完のままで過ぎ      千葉県八千代市  小林  実

森下草城子選  わらび折る一番やさしい山の音      埼玉県秩父市   新井 富江

山崎  聰選  草朧さらにいのちのおぼろなる      愛知県名古屋市  前田 花野

田中 不鳴選  昼寝する足の先まで日曜日        千葉県野田市   大森 千恵

寺井 谷子選  地震の地に夏が棒立ちしてをりぬ     神奈川県横浜市  浅見 良男

豊田 都峰選  木枯や骨の音して村がある        秋田県横手市   佐藤二千六

宮坂 静生選  羽抜鶏骨を休めてをりにけり       埼玉県狭山市   前田美智子

安西  篤選  生きていて口また乾く原爆忌       大分県大分市   佐藤 綾子

伊丹三樹彦選  満州を逃げまわり来て西瓜喰ぶ      群馬県前橋市   高橋 芳枝

小宅 容義選  ベンチにもひとりふらここにもひとり   東京都あきる野市 木下 蘇陽

齊藤 美規選  地震の地に夏が棒立ちしてをりぬ     神奈川県横浜市  浅見 良男

吉田 未灰選  うすものをふはりとなげてだかれけり   埼玉県所沢市   鈴木 成夫

和田 悟朗選  ふらここや遠くも近くもなる昭和     埼玉県さいたま市 庵  幽二

相原左義長選  あきらめのできた蟬から土を出る     茨城県龍ヶ崎市  菅生 虹児

石田よし宏選  風光る少年脱皮少女羽化         東京都あきる野市 木下 蘇陽

大西 静城選  石投げて去りし人あり冬の川       東京都目黒区   鈴木 寛之

大山安太郎選  とりあえず人が出てくる神の留守     東京都板橋区   東金 夢明

河村 四響選  沖縄忌帽子に海を包みけり        宮城県利府町   土見敬志郎

花谷 和子選  赤紙で木っ端微塵になった父       埼玉県川口市   小田島洋子

山田 緑光選  大粒ぞ兜太の里の蛇いちご        長野県岡谷市   西村はる美
ページの上に戻る

秀逸賞

昭和とはわたしが春風だったころ      東京都墨田区    小林 夏冬

八人を産みたる母の墓洗ふ         東京都練馬区    竹下 竹水

地震の地に夏が棒立ちしてをりぬ      神奈川県横浜市   浅見 良男

木枯や骨の音して村がある         秋田県横手市    佐藤二千六

昨日から今日へと曲る胡瓜かな       北海道北斗市    大森三枝子

草朧さらにいのちのおぼろなる       愛知県名古屋市   前田 花野

たましいと知らず白玉食べており      東京都江東区    北迫 正男

一本のさくらへ一本道を行く        山口県柳井市    片山 淳子

風光る少年脱皮少女羽化          東京都あきる野市  木下 蘇陽

自転車で来て大根を褒めてゆく       東京都板橋区    東金 夢明

ががんぼやぶつかることが生きること    静岡県伊東市    北邑あぶみ

十六夜に立てかけて逝く母の杖       東京都江戸川区   川東 康子

大の字になるためにある夏座敷       三重県伊賀市    藤森 貞子

あきらめのできた蟬から土を出る      茨城県龍ヶ崎市   菅生 虹児

話しても解らぬ人に林檎擂る        千葉県木更津市   加藤 法子

海に咲け櫻よ海に消えし娘よ        東京都世田谷区   富田 敏子

田が植はり村が大きくなりにけり      京都府京都市    若林かなめ

赤とんぼ山にも田にも神がゐて       京都府京都市    井上 和子

昭和史の端に穀象ゐたりけり        東京都足立区    朝賀みど里

わらび折る一番やさしい山の音       埼玉県秩父市    新井 富江
ページの上に戻る

佳作賞

ベンチにもひとりふらここにもひとり    東京都あきる野市  木下 蘇陽
「わたし生きてます」三月の声届く     埼玉県熊谷市    渡邊 氣帝
洞窟の奥に光る眼沖縄忌          茨城県龍ケ崎市   浅山伊佐見
生きすぎてしまふ不安やきりぎりす     愛知県みよし市   稲垣  長
さみしさの真ん中に置く榠樝の実      京都府京都市    村田あを衣
とりあえず人が出てくる神の留守      東京都板橋区    東金 夢明
女という大きな袋十二月          滋賀県湖南市    笹倉 照代
電柱のぶっきらぼうの暑さかな       茨城県筑西市    篠﨑 六美
妻を攫った沖は近くて立葵         香川県さぬき市   成瀬 雄一
先頭の蟻をいちども見ていない       大分県臼杵市    吉賀 三徳
ごきぶりに聞こえぬやうに夫を呼ぶ     大阪府堺市     合田マサル
ふらここや遠くも近くもなる昭和      埼玉県さいたま市  庵  幽二
戦争の映らぬように芋の露         埼玉県和光市    村上 子陽
故人みな普段着でくる稲光         千葉県松戸市    藤田 守啓
満州を逃げまわり来て西瓜喰ぶ       群馬県前橋市    高橋 芳枝
約束の場所に来たのは蝶だった       愛知県東郷町    山下 裕子
遅れきし子の玉の汗信じけり        東京都町田市    原澤 曻司
ぶらんこをとめて暫く死の話        群馬県前橋市    細野 彩扇
夏草や瓦礫にまじる乳母車         兵庫県神戸市    鈴木 茂実
赤紙で木っ端微塵になった父        埼玉県川口市    小田島洋子
初盆や水のごとくに夜の明けし       奈良県奈良市    小林 小鈴
真っ白な飯だけでいい敗戦忌        岐阜県恵那市    可知あきを
秋さびしキリンと生まれ仰がるる      三重県伊勢市    橋本 輝久
芋食べてまた戦争の話かよ         埼玉県吉川市    鈴木 砂紅
かぼちゃごろり夫の帽子をかぶせおく    山口県柳井市    片山 淳子
うすものをふはりとなげてだかれけり    埼玉県所沢市    鈴木 成夫
落ちながら水を忘れる滝の水        栃木県栃木市    中井 洋子
夕焼けて大人が降りる縄電車        千葉県野田市    山﨑 政江
美しき鎖骨に海がある立夏         埼玉県川口市    山﨑 十生
春眠やにぎりかえさぬ手を握る       宮崎県小林市    永田タヱ子
夏蝶もわれもこの世の過客かな       埼玉県秩父市    稲葉明日香
昭和の日わたしはパンの耳が好き      東京都江戸川区   石綿 久子
人間のうしろは冥し杜鵑草         愛知県名古屋市   前田 花野
鳥曇ことしのなみだ使い切る        神奈川県海老名市  衣川 次郎
多喜二忌の独活柔らかく束ねられ      東京都江東区    北迫 正男
父の日の父の形状記憶シャツ        神奈川県横浜市   川名 将義
フクシマへヒロシマを起つ花便り      大阪府泉佐野市   山本 光胤
桜桃忌水にも夜のにおいあり        東京都北区     相沢 幹代
生き仏などと言はれてちゃんちゃんこ    東京都八王子市   千葉 三郎
目刺反る皆絶頂の口開き          奈良県奈良市    福嶋 正芳
みちのくの蚯蚓よ内部被曝して       福島県福島市    佐藤 弘子
海黒く塗る子の日記三月尽         千葉県野田市    松澤 龍一
万緑の入口にある洋食屋          東京都品川区    伴場とく子
大西日少年ひとり影踏みす         神奈川県横浜市   細井しようじ
またの世の入口ならむ蟬の穴        広島県福山市    亀井 福恵
父の日も母の味方でありにけり       秋田県能代市    布施 鷹夫
石畳たっぷり濡れて長崎忌         福岡県須惠町    伊藤 佳代
頭から灼けて無口な棒になる        千葉県野田市    野口 京子
大地震に勝ちたる墓を洗いけり       大阪府羽曳野市   西田 唯士
無言館影なくよぎる黒揚羽         福岡県北九州市   佐藤 瑞穂
もう鳴けぬ蟬の止りし被爆の木       神奈川県横浜市   江田 ゆう
ゆふぞらの半分濡れて茅の輪かな      東京都練馬区    柳田 芽衣
生きていて口また乾く原爆忌        大分県大分市    佐藤 綾子
寝てひとり起きてひとりの花の冷え     大阪府富田林市   日原 輝子
母は芹父は夜汽車と思いけり        兵庫県姫路市    釜田きよ子
海へ降る雪は積らず建国日         長野県岡谷市    小口 理市
大粒ぞ兜太の里の蛇いちご         長野県岡谷市    西村はる美
草矢射るいちばん好きな人狙ひ       京都府京都市    井尻 妙子
ページの上に戻る