総会・全国大会

第46回現代俳句全国大会

目次

大会報告

大会風景大会風景
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大会風景大会風景
大会風景

第46回現代俳句全国大会は、皆様のご協力により、応募句数は15432句という盛況になりました。これをのべ155名の選者による選考の結果、現代俳句大会賞2句、毎日新聞社賞1句、別に秀逸賞18句、佳作賞49句を決定いたしました。

大会では、第27回現代俳句新人賞(宇井十間氏、宮崎斗士氏)第10回協会年度作品賞(村田まさる氏、東金夢明氏)の表彰もあわせて行いました。

記念講演は、金子兜太名誉会長による「生きもの諷詠」でした。

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各賞発表

現代俳句全国大会賞

風になる人から入る芒原神奈川県中井町山口 清山
九人産んだ大きなお尻潮干狩東京都八王子市千葉 三郎

毎日新聞社賞

沖縄忌母は生涯海のいろ大分県九重町駒走 松恵
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特別選者特選句

金子 兜太選  洞窟は未だ闇なる沖縄忌       山口県周南市   津森 敏伸

宇多喜代子選  八月の影となりたる柱かな      愛知県西尾市   中村 正幸

倉橋 羊村選  余生とは赦し合ふ日々福寿草     富山県高岡市   小野田洋子

村井 和一選  縄飛びの中で年とる間柄       東京都杉並区   飛永百合子

森下草城子選  馬の草鞋拝んでおりる夏の山     秋田県鹿角市   伊藤はる子

山崎  聰選  太陽に最も近く裸の子        茨城県水戸市   袴塚 竜子

田中 不鳴選  引力にリンゴが赤くなっている    東京都世田谷区  浅野 昭治

寺井 谷子選  馬の草鞋拝んでおりる夏の山     秋田県鹿角市   伊藤はる子

豊田 都峰選  いち抜けたつもりがひとり薄原    東京都渋谷区   池内 こと

宮坂 静生選  太平洋ほどの明るさハンモック    埼玉県川口市   山﨑 十生

安西  篤選  天の川われも死なざる数の兵     東京都青梅市   河村いさを

内田 園生選  噴水の穂の折れやすし爆心地     福岡県北九州市  中村 重義

相原左義長選  陽炎の野を軍艦がやって来る     岩手県滝沢村   新山のぼる

石田よし宏選  噴水の思いとどまる高さかな     東京都あきる野市 木下 蘇陽

伊丹三樹彦選  天の川われも死なざる数の兵     東京都青梅市   河村いさを

大西 静城選  米櫃へゆっくり移す春満月      埼玉県さいたま市 加藤 青女

大山安太郎選  ほどほどの男運なり浮いてこい    群馬県高崎市   塚越 秋琴

小宅 容義選  噴水の思いとどまる高さかな     東京都あきる野市 木下 蘇陽

河村 四響選  ひえびえと人を見ている桜かな    栃木県小山市   中村 克子

木村 敏男選  太平洋ほどの明るさハンモック    埼玉県川口市   山﨑 十生

齊藤 美規選  沖縄忌母は生涯海のいろ       大分県九重町   駒走 松恵

花谷 和子選  金魚ならまだ飼えそうな持ち時間   埼玉県新座市   髙橋 悦子

山田 緑光選  ほんの一瞬満月が熱つかった     千葉県流山市   菊地 京子

吉田 未灰選  草いきれ機銃掃射を逃れし日     東京都東久留米市 紺谷 睡花

和田 悟朗選  夏草や木簡といふ確かなもの     京都府宇治市   尾崎 青磁
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秀逸賞

ラムネ飲むしずかに山を傾けて           山口県下松市    藤井八重子
                                      
麦は黄に母在るかぎり母を訪ふ           京都府京都市    井尻 妙子
                                      
自分史に葱一本の白さかな             東京都あきる野市  木下 蘇陽
                                      
金魚ならまだ飼えそうな持ち時間          埼玉県新座市    髙橋 悦子
                                      
胡麻を干す日本列島よき傾斜            埼玉県和光市    村上 子陽
                                      
噴水の思いとどまる高さかな            東京都あきる野市  木下 蘇陽
                                      
海鳴りがどっさり郵便受けにある          千葉県市原市    植原 安治
                                      
かなかなや斯くまで軽き妻看取る          三重県津市     濱口 小波
                                      
母いつもいつも手を拭き花ぐもり          東京都世田谷区   田中いすず
                                      
太平洋ほどの明るさハンモック           埼玉県川口市    山﨑 十生
                                      
蛇穴を出てゆっくりと音になる           神奈川県横浜市   金子 弓湖
                                      
天の川われも死なざる数の兵            東京都青梅市    河村いさを
                                      
ひとり居て畳つめたき盆の家            大阪府箕面市    松本  茜
                                      
父の日の父川べりに犬といる            千葉県木更津市   加藤 法子
                                      
袋掛けひとつひとつの空包む            山口県周南市    佐伯 喜誠
                                      
早苗饗酔ってしまえばみんな神           茨城県常陸太田市  成井 惠子
                                      
考えの途中で曲るかたつむり            愛知県名古屋市   日比野登志子
                                      
八月の影となりたる柱かな             愛知県西尾市    中村 正幸
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佳作賞

風呂場から小さなくしゃみ十三夜          千葉県浦安市    森  美樹
                                    
どうしても人の形に枯れてゆく           東京都板橋区    東金 夢明
                                    
全身で舟を傾け昆布取る              北海道森町     亀谷 重直
                                    
八月のこんなにうまい水がある           東京都品川区    榎本 大連
                                    
逃げ水のところどころは女体めく          福井県福井市    塩谷美つ子
                                    
引力にリンゴが赤くなっている           東京都世田谷区   浅野 昭治
                                    
ほどほどの男運なり浮いてこい           群馬県高崎市    塚越 秋琴
                                    
木の下の母の散髪小鳥来る             愛知県日進市    星野  繭
                                    
歩かねばどこかが老いる蝸牛            秋田県由利本荘市  大村 玉兎
                                    
馬の草鞋拝んでおりる夏の山            秋田県鹿角市    伊藤はる子
                                    
太陽に最も近く裸の子               茨城県水戸市    袴塚 竜子
                                    
死ぬまでの大事なからだ更衣            茨城県水戸市    菊田 徳王
                                    
胎内は母音にあふれふきのとう           東京都板橋区    東金 夢明
                                    
抽斗に二十才の夏の欠片かな            山口県柳井市    片山 淳子
                                    
浴衣着て自分を脱いだ顔でいる           大分県大分市    あべまさる
                                    
帰省子の凭れておりし床柱             東京都あきる野市  木下 蘇陽
                                    
夕焼の絡まって出る鉋屑              埼玉県吉川市    河口 俊江
                                    
文学のうしろ通れば枯野かな            福井県鯖江市    吉田透思朗
                                    
青き踏む足の裏までいい天気            熊本県砥用町    畑田 孝子
                                    
バンザイは悲しき言葉亀が鳴く           宮城県多賀城市   熊谷 山里
                                    
八月のやわらかすぎる足の裏            兵庫県姫路市    加藤 遊名
                                    
春を待つモヂリアーニの首の丈           埼玉県和光市    村上 子陽
                                    
沈黙という対話あり蓮ひらく            千葉県松戸市    横山 冬都
                                    
余生とは赦し合ふ日々福寿草            富山県高岡市    小野田洋子
                                    
看取るとは覚悟すること笹子鳴く          福岡県北九州市   金子美智恵

魔女となるための箒の種をまく           千葉県船橋市    二瓶 照代
                                    
多喜二の忌言葉のナイフ磨きおり          千葉県千葉市    徳吉  洋
                                    
藷の蔓引けば傾むく父の家             千葉県市原市    植原 安治
                                    
久女忌の雑巾固くかたく絞る            大阪府豊中市    桑田 和子
                                    
人影やいま薄氷になる途中             東京都大田区    長久保通繪
                                    
児ら敲くものみな楽器風薫る            千葉県柏市     今村  廣
                                    
さみしさは風船に息入れてから           千葉県千葉市    荒井  玲
                                    
そうめん流し日本海に出てしまう          神奈川県相模原市  成田 輝子
                                    
語り部に蠅が一匹つきまとふ            岩手県盛岡市    三田地白畝
                                    
浮雲も海鼠もじつとしてゐたり           熊本県熊本市    近藤  輝
                                    
緑陰の研屋は英霊のようだ             愛知県名古屋市   山口可久實
                                    
噴水の穂の折れやすし爆心地            福岡県北九州市   中村 重義
                                    
尺取や振り向けばもうなき故郷           北海道札幌市    小野寺敏子
                                    
畑打つは父なり父の日過ぎており          宮崎県宮崎市    服部 修一
                                    
傾きは空にもありて鰯雲              兵庫県神戸市    前野 辰己
                                    
原爆忌大きな鏡磨かるる              千葉県千葉市    岩佐  久
                                    
足のない影があつまるヒロシマ           愛知県春日井市   竹村甲子雄
                                    
洞窟は未だ闇なる沖縄忌              山口県周南市    津森 敏伸
                                    
草いきれ機銃掃射を逃れし日            東京都東久留米市  紺谷 睡花
                                    
夏草や木簡といふ確かなもの            京都府宇治市    尾崎 青磁
                                    
麦秋のこの明るさは死後の景            千葉県館山市    庄司とほる
                                    
米櫃へゆっくり移す春満月             埼玉県さいたま市  加藤 青女
                                    
ひえびえと人を見ている桜かな           栃木県小山市    中村 克子
                                    
国家とは海に浮かべし金盥             埼玉県さいたま市  鳥海美智子
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