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第52回現代俳句全国大会入賞作品発表

(2015年10月26日掲載)
<現代俳句全国大会賞>

 
  日の丸のその真ン中が爆心地    新潟県新潟市  藤田 隆雄


  朝顔やみんな大人になった家    北海道札幌市  永野 照子


<毎日新聞社賞>


  道をしへその先戦場かも知れず   大阪府吹田市  柏原 才子 



<特別選者特選句>

金子 兜太 選  日の丸のその真ン中が爆心地    新潟県新潟市  藤田 隆雄

宇多 喜代子選  逃げ水のなかの関東平野かな    千葉県松戸市  横山冬耕子

宮坂 静生 選  草の花誰も主役を生きている    愛知県西尾市  加納 壽一

寺井 谷子 選  日の丸のその真ン中が爆心地    新潟県新潟市  藤田 隆雄

加藤 瑠璃子選  八月や力を抜かぬ空があり     三重県伊勢市  岩田 典子

高野 ムツオ選  芽柳や握手は包み込むやうに    京都府京都市  太田美喜子

中村 和弘 選  吾は木に木は冬天にもたれけり   群馬県高崎市  石井 紅楓

鳴戸 奈菜 選  魂はこんな匂いと蛍手に      愛媛県松山市  金並れい子

伊藤 政美 選  次の世を考えている山椒魚     兵庫県西宮市  廣田 善保

前田  弘 選  朝顔やみんな大人になつた家    北海道札幌市  永野 照子

相原 左義長選  日の丸のその真ン中が爆心地    新潟県新潟市  藤田 隆雄

安西  篤 選  八月や靴音だけの無言舘      福岡県北九州市 佐藤 瑞穂

伊丹 三樹彦選  敗戦忌昭和背負いし老いばかり   群馬県前橋市  川島 孝一

岸本 砂郷 選  草の花誰も主役を生きている    愛知県西尾市  加納 壽一

大坪 重治 選  朝顔やみんな大人になつた家    北海道札幌市  永野 照子

鈴木 八駛郎選  田に一人畑に一人山ざくら     愛知県名古屋市 大矢 節子

たむらちせい選  キリストもマリアも素足雪降れり  愛知県豊明市  橋詰 四郎

松本 夜詩夫選  「行ってくる」との一言や敗戦忌  千葉県東金市  渡邊 廣子

森下 草城子選  田に一人畑に一人山ざくら     愛知県名古屋市 大矢 節子

森田  廣 選  道をしへその先戦場かも知れず   大阪府吹田市  柏原 才子

山崎  聰 選  西日から抜きだす文庫本一冊    山口県柳井市  片山 淳子

吉田 未灰 選  百歳をきりりと生きて梅を干す   千葉県香取市  保坂 和郷

野間口 千賀選  つないだ手いつの間にやら青芒   兵庫県神戸市  ?木 昌子


<秀逸賞>

   柚子風呂や抱かれたように母抱いて    岩手県宮古     さいとう白沙

   逃げ水のなかの関東平野かな       千葉県松戸市    横山冬耕子

   田に一人畑に一人山ざくら        愛知県名古屋市   大矢 節子

   吾は木に木は冬天にもたれけり      群馬県高崎市    石井 紅楓

   ぶらんこの揺れしまま家捨てしまま    東京都町田市    徳山 優子

   ふくしまの誰をさがして白日傘      東京都足立区    今野 龍二

   縄電車どこに降りても大花野       大分県大分市    坂田 正晴

   老いてなほ菜の花いろに生きてみる    京都府京都市    泉  しん

   八月やみんな昭和の方を向く       東京都品川区    伴場とく子

   戦争はいつも土龍のやうに来る      神奈川県藤沢市   由田 欣一

   死ぬ力こつこつためて風薫る       京都府京都市    山根 淑子

   草の花誰も主役を生きている       愛知県西尾市    加納 壽一

   キリストもマリアも素足雪降れり     愛知県豊明市    橋詰 四郎

   終戦日飯の一粒ずつが立ち        神奈川県川崎市   持田 市朗

   まだ誰か居そうな村のひぐらし啼く    大分県大分市    谷川 彰啓

   花すすき風を迷子にしてしまふ      神奈川県大和市   広瀬 元幸

   八月や力を抜かぬ空があり        三重県伊勢市    岩田 典子


<佳作賞>

   玉葱の転がっている平和かな       東京都武蔵野市   ?野 公一
   噴水の向うで街が崩れてゐる       三重県四日市市   伊藤 政美
   西日から抜きだす文庫本一冊       山口県柳井市    片山 淳子
   八月や靴音だけの無言舘         福岡県北九州市   佐藤 瑞穂
   百歳を生ききり春の靴を買う       高知県高知市    古田 彩香
   沖縄に戦後のなくて沖縄忌        神奈川県横浜市   永井 良和
   敗戦忌昭和背負いし老いばかり      群馬県前橋市    川島 孝一
   芽柳や握手は包み込むやうに       京都府京都市    太田美喜子
   日向ぼこだんだん仏の顔になる      埼玉県春日部市   尾堤 輝義
   我影をもみくちゃにして代を搔く     山口県周南市    佐伯 喜誠
   大白鳥一老人を信?す          千葉県千葉市    渡辺  澄
   空海の明るさ蓮の実が飛んだ       東京都杉並区    大坪 重治
   大夏野さびしき牛を放ちけり        岡山県倉敷市    秋岡 宣子
   四月馬鹿良い戦争などあるものか     神奈川県横浜市   今井 恒男
   百歳をきりりと生きて梅を干す      千葉県香取市    保坂 和郷
   母の日にさらわれそうな母がいる     東京都港区     長谷川栄子
   次の世を考えている山椒魚        兵庫県西宮市    廣田 善保
   種火のごとき母の生涯雪はげし      京都府舞鶴市    三輪 恒子
   鍬の柄に帽子かぶせる沖縄忌       新潟県新潟市    安澤 静尾
   叩きてもたたかなくても蠅叩       山口県周防大島町  土手 敏子
   鳴き砂は踏まれ哭く砂沖縄忌       埼玉県春日部市   ?𣘺 邦夫
   わが影に母入れてゆく盆の市       北海道札幌市    菅原 湖舟
   爺ちゃんのような婆ちゃん夏帽子     神奈川県川崎市   井上美沙子
   虫干しや散らかっている私など      神奈川県横須賀市  芳賀 陽子
   征きし父珊瑚となりて還る夏       千葉県船橋市    中原  弘
   空蟬にそつとわたくし入れてみる     東京都豊島区    西本 明未
   ががんぼの脚のこぼるる古語辞典     東京都世田谷区   平松 尚樹
   名月が二つに見える目で暮す       東京都小平市    城内 明子
   葱抜けば向うの国が良く見える      神奈川県川崎市   持田 市朗
   影が先に角を曲って寒い         和歌山県御坊市   中村ヨシオ
   走り根に戦の響き昭和の日        埼玉県和光市    村上 子陽
   新藁を双子生みたる牛に敷く       静岡県沼津市    岩城 英雄
   乳呑み児の欠伸の匂い原爆忌       秋田県秋田市    小林万年青
   向日葵に囲まれどっと疲れたわ      山口県宇部市    諏訪 洋子
   生き死にを言うな銀河がなだれ込む    大阪府大阪市    油津 雨休
   蛇見たるあとの手足の白さかな      神奈川県横浜市   吉田香津代
   夏帽子一日たっぷり使いきる       東京都日野市    広瀬 孝子
   羽抜鶏夜は人間探求派          埼玉県狭山市    前田美智子
   鶏小屋に鶏のかたまる春祭        千葉県船橋市    塩野谷 仁
   つないだ手いつの間にやら青芒      兵庫県神戸市    ?木 昌子
   緑蔭や親しげに居て見ず知らず      愛知県岡崎市    中根芙美女
   噴水のてっぺんまでが一家族       千葉県野田市    小野  功
   影はまだ人のかたちの端居かな      青森県八戸市    田村 正義
   この村の傷の数だけ蛍とぶ        千葉県野田市    青木 一夫
   同じ虹見ているはずと思ってた      東京都武蔵野市   瀧澤  静
   猟銃を寝かせる畳雪催          群馬県前橋市    本田  巖
   便箋に残る筆圧沖縄忌          大阪府大阪市    藤村 寿子
   おにぎりのかがやく立夏来たりけり    東京都品川区    塩田千代子 

                                (2015年12月6日記事訂正済)