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第55回現代俳句全国大会入賞作品発表

(2018年11月02日掲載)
<現代俳句全国大会賞>
   終戦日何度閉めても開くドア     山口県  阿部 友子
   やはらかく乳房つぶして西瓜抱く   神奈川県 西田みつを
<毎日新聞社賞>
   平和とは水鉄砲の届く距離      群馬県  石原百合子
<京都新聞賞>
   ひらがなのほどけるように山笑う   兵庫県  西川 吉弘
<読売新聞京都総局賞>
   八十八夜鯨きれいな骨となる     北海道  亀松 澄江
<産経新聞社賞>
   窓ごとに天の川あり無言館      秋田県  和田  仁
<俳句のまちあらかわ賞>
   てのひらを開けば八月の昏さ     岡山県  小西 瞬夏
 
<特別選者特選句>
宇多喜代子選  八月六日暗室の父といる      東京都  加藤千恵子
宮坂 静生選  万緑を蹴ってこの世へ赤ん坊    福井県  北川 逸子
中村 和弘選  夜桜の水の炎となりにけり     宮城県  武山  平
寺井 谷子選  未来から来たような目で鹿鳴きぬ  京都府  川﨑 岳史
高野ムツオ選  夏蓬村ごと満蒙開拓団       愛知県  小南千賀子
伊藤 政美選  平和とは水鉄砲の届く距離     群馬県  石原百合子
秋尾 敏 選  八月六日暗室の父といる      東京都  加藤千恵子
対馬 康子選  垂直に虹立ち兜太逝きにけり    埼玉県  尾堤 輝義
小林 貴子選  終戦日何度閉めても開くドア    山口県  阿部 友子
柏田 浪雅選  月光をたつぷりと米炊き上がる   神奈川県 三玉 一郎
安西 篤 選  マネキンが積まれて行きし広島忌  兵庫県  加藤 遊名
池田 澄子選  東京へ淋しい鯨迷い来る      東京都  北村眞貴子
伊丹三樹彦選  真つ黒な土も語部広島忌      香川県  島田 章平
大坪 重治選  八月のいつもどこかに水平線    東京都  西本 明未
大牧 広 選  花野とはむかし兵士が死んだ場所  愛知県  加納 壽一
柿本 多映選  蛍火は素数のように現われる    愛媛県  三好 靖子
岸本 砂郷選  髪洗ふ妻でも母でもなく私     宮崎県  桑原 淑子
桑原 三郎選  金網の先に街ある寒さかな     東京都  鋤柄 杉太
小檜山繁子選  やあやあと兜太あらはる終戦日   群馬県  本田  巖
鈴木八駛郎選  無人駅ですすきの風に乗り換える  大分県  谷川 彰啓
たむらちせい選 除染とは落葉を縁へ寄せただけ   埼玉県  鈴木 紀子
長峰 竹芳選  平和とは水鉄砲の届く距離     群馬県  石原百合子
鳴戸 奈菜選  梅の実は梅の木にしか作れない   奈良県  中俣  博
前田 弘 選  やわらかくなるまで生きて草の餅  徳島県  中川 秀司
松本夜詩夫選  忘れられ人は二度死ぬ沖縄忌    神奈川県 由田 欣一
森田 廣 選  八月のいつもどこかに水平線    東京都  西本 明未
山崎 聰 選  やわらかくなるまで生きて草の餅  徳島県  中川 秀司
 
<秀逸賞>(受付番号順)
  やわらかくなるまで生きて草の餅   徳島県  中川 秀司
  小鳥来るきのふを忘る母とゐて    京都府  竹内 久子
  未来から来たような目で鹿鳴きぬ   京都府  川﨑 岳史
  八月のいつもどこかに水平線     東京都  西本 明未
  髪洗ふ妻でも母でもなく私      宮崎県  桑原 淑子
  曼珠沙華たまに息する人体図     神奈川県 西田みつを
  田水沸く父の手足のにおいです    静岡県  北邑あぶみ
  耳打ちをされたものより蝶になる   福岡県  山本 則男
  月光をたつぷりと米炊き上がる    神奈川県 三玉 一郎
  真つ黒な土も語部広島忌       香川県  島田 章平
  冬木立生家を捨てる鍵の音      東京都  古矢 敏光
  八月六日暗室の父といる       東京都  加藤千恵子
  一つ家に二つの夜長ありにけり    京都府  津野 洋子
 
<佳作賞>(受付番号順) 
  花筏けむりのように母がくる     東京都  長谷川栄子
  著莪の花鍵をかけない里に棲む    愛知県  渡邊 淳子
  日本列島空蟬という浮遊感      東京都  西本 明未
  母の日の母をひとりにする兵士    東京都  日野 百草
  無人駅ですすきの風に乗り換える   大分県  谷川 彰啓
  人間が好きで踊りが止められず    千葉県  相沢 成子
  きさらぎの俺は死なぬと兜太逝く   宮崎県  玉木 節花
  除染とは落葉を縁へ寄せただけ    埼玉県  鈴木 紀子
  引力のかすかな音やあめんぼう    東京都  松田ひろむ
  原爆の国原発の国溽暑        兵庫県  蔵田ひろし
  垂直に虹立ち兜太逝きにけり     埼玉県  尾堤 輝義
  無言にも多弁にもなる八月来     神奈川県 加藤かほる
  花野とはむかし兵士が死んだ場所   愛知県  加納 壽一
  那智の瀧水であること忘れけり    埼玉県  森 壽賀子
  金網の先に街ある寒さかな      東京都  鋤柄 杉太
  春惜しむ鉄棒に足余らせて      岐阜県  田中 青志
  桐咲いてだあれもいない本籍地    北海道  境田美恵子
  蛍火は素数のように現れる      愛媛県  三好 靖子
  サーカス一行箱庭に到着す      兵庫県  渡邉 美保
  絽の僧侶折紙のごと座りけり     愛知県  犬飼 孝昌
  マネキンが積まれて行きし広島忌   兵庫県  加藤 遊名
  桜桃忌男が立って湯を沸かす     三重県  岩田 典子
  万緑を蹴ってこの世へ赤ん坊     福井県  北川 逸子
  戦争は陽炎のままやってくる     東京都  村井 一枝