現代俳句コラム

現代俳句コラム

父の日をお前は誰と哀します永井一朗
 九月に開催された第20回「村上鬼城顕彰全国俳句大会」で、私が特選に採った一句である。群馬県、高崎市を挙げて支援している大会で、実行委員長を吉田未灰氏が務めておられる。同時に既発表作品30句を対象とした「村上鬼城賞」も発表される。
 高齢化の中、「老い」を詠む句は多いが、忘れ得ぬ一句となった。息子を見分けられなくなった父。「父の日」なれば、切なさは尚更に深い。作者は兵庫県の方とのみ。
 
評者: 寺井谷子
平成18年10月16日