現代俳句コラム

現代俳句コラム

悪友や遠くで鳴らすラムネの玉見學 玄
 友にも色々あるが親友と悪友が一番身近ではあるまいか。なかでも悪友は最も心にかかる存在だ。辞書では、親友‥仲がいい友人、うちとけてつき合っている友だち。悪友‥交際して身のためにならない友人、悪い友だち‥‥となっている。悪友の方が分が悪いが、一般に「あいつは悪友でね」等と言う時は親友よりも親しみが深い。「悪いことをする奴」よりも「悪いこともするが」の意が強い。自分は品行方正で、悪友は悪いことをする奴ではない。
ラムネはノスタルジァの塊。飲んでいると昔のことが甦ってくる。そうすれば、思い出すのは悪友。この所会っていないが元気だろうな。今頃あいつもラムネ飲んでるかな、今、俺が鳴らしているこの音は、ひょっとしたら彼が鳴らしている音かも‥‥ともかく懐かしいのは悪友だ。
 
評者: 田中不鳴
平成18年6月1日