地区活動

各地区の活動 【神奈川】

会長𠮷田 功
事務局長尾崎竹詩
事務局
郵便番号〒259-0155
所在地神奈川県足柄上郡中井町松本822-5
TEL0465-81-2371

総会で挨拶する𠮷田会長

【 地区の紹介 】

会長挨拶 𠮷田 功
 平成25年2月の総会において神奈川県現代俳句協会会長を務めることになりました𠮷田功です。協会運営の重責を担うことになり、身の引き締まる思いでいっぱいです。私は現在、結社誌『麦』に所属しております。
 前会長の森田緑郎先生におかれましては、長年にわたり強いリーダーシップで県協会の発展にご貢献賜りました。先ず、その主なものをご披露申し上げますと、創立20周年・25周年・30周年記念大会を敢行され成功裡に納められたこと。また、神奈川県を3ブロックに分け地域の活性化を計られたこと。そして、湾岸大賞を創設し近県との融合を保ちながら現在の基礎を作られたこと、等々があります。私はこのような輝かしい実績の上に立ち、これから一期二年を会員の皆様と共に魅力ある現代俳句協会を目指し、微力ながら邁進して参る所存であります。どうか皆様の忌憚のないご意見、ご叱責をお願い致します。
 さて、ここ数年の会員の漸減傾向に歯止めをかけるため、私は魅力ある協会とは何かについて考え、実践して行きたいと思っております。たとえば会員の皆様が生き生きと活動されれば、「何かあの方の会に参加すると良いことがあるらしい」という噂が広がり、それが協会の発展につながるのではないかと考えます。会員が増えることにより色々な考えの方と話し合えることが、座の文学としての俳句には必要です。それに加えて、人とのつながり、俳句を通して行き会った人々との結びつきこそが自分自身の視野を広げる要素となり、それらを実践していくことが俳句作りにいそしむことになってゆくのではないかと思います。今後のご協力のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。
(2013年3月6日更新)

【 行事 】

(2018年3月16日追加更新)
 【今後の予定】
§ 平成30年度神奈川県現代俳句協会定時総会・一句会 §
2018年3月25日 12:30開会(受付11:30〜)
かながわ県民センターホール

§ 3ブロックの活動記録と活動予定 §
神奈川県現代俳句協会では、約700人の会員相互の親密かつ機動的な活動が図れるよう、全体活動とは別に東部・湘南・西部の3ブロックに分かれての活動も行っています。
☆東部ブロック(ブロック長:広瀬久夫 045-363-0737)
・川崎句会(12・1・2月句会より)於:川崎自治会館
貸し借りを石焼芋で清算す     麻生 明
大寒や赤子のしゃっくり止まらない 植田いく子
北と書くいろいろあって十二月   加賀田せん翆
エレベーターからどっと忘年会はねる 佐藤廣枝
熱燗や聞いたと言へずその話    関戸信治
もろもろを刈田へ放つ一人旅    ダイゴ鉄哉
話すことなんにもなくてイヴの夜  山老成子
毛糸帽深く被りて皇居前      福原瑛子
話し合う真正面に冬将軍      町野敦子
ポケットに小話靴底にカイロ    山田ひかる
かたまりが淋しくもあり枇杷の花  吉田香津代
榾明り民話の恋は結ばれず     広瀬久夫
・横浜句会(12・1・2月句会より)於:星川アワーズ
針穴に糸すんなりと老いの春    朝倉さとえ
落葉踏む足は未来へ向かう足    麻生 明
初春や何かといえば赤ワイン    川島由美子
狐火がときどき胸に来て灯る    川名将義
富士山に初雪が来た今日大吉    桐山芽ぐ
風評をたくさん食べて十二月    小関邦子
銀杏紅葉浴びて全身円舞曲     内藤ちよみ
冬蜂やずっと謝っている電話    なつはづき
神の留守化粧直しの真っ最中    野木霞丘子
わさわさと鄙を縫いとる寒すすき  早坂澄子
イマジンの洩れる路地裏年の暮   福原 暁
ひと椀にはるかな記憶雪明り    町野敦子
生きている限りお袋かいつぶり   渡辺順子
葉牡丹の渦ひきしまる花時計    広瀬久夫
※横浜句会・川崎句会の日程につきましては副ブロック長にお問い合せください。
【広瀬久夫・報】 

☆湘南ブロック (ブロック長:渡辺和弘 080-5967-0808)
・第42回サンセット句会 12月1日(金)当季雑詠五句(うち席題一句「紙」)
駅までの光の並木十二月      荻野樹美
冬風鈴風に遅れて鳴り出だす    小園葉舟
銀杏落葉にまた落葉乗る外苑よ   佐伯千年
ひと目ひと目君のかたちに毛糸編む 谷村和華子
絵を描いて詩を書いて冬の噴水   塚田佳都子
やうやくに減りし薬やクリスマス  堀口みゆき(欠席投句)
白波の一点高き寒茜        渡辺和弘
蝦蛄の脚微妙に動く三の酉     渡辺正剛
・第43回サンセット句会 2月2日(金)当季雑詠五句(うち席題一句「豆」)
鬼は内七十路の吾に豆をまく    安藤 靖
冬草の丈より長き細根かな     荻野樹美
立春やいま青春のAとB      小園葉舟
水仙花日を編み込めば香の渚    谷村和華子
受験子の視線を強く向けし窓    堀口みゆき
雪になる瞬間駅に立ちつくす    渡辺和弘
俳句にも居心地がある福寿草    渡辺正剛
※サンセット句会は藤沢市民活動センター2階会議室で行っています。
【堀口みゆき・報】

☆西部ブロック (ブロック長:田畑ヒロ子 090-4543-5034)
・丹沢句会
※丹沢句会は毎月第三金曜日、秦野市立西公民館
(第48回から第50回で一人一句を抜粋、五十音順)
何もなき年を終へる除夜の鐘    石井秀稀
数多星飛びまだ眠られぬ山     尾崎竹詩 
狐火のほつほつと西公民館     川村研治 
犬ふぐり兜太の選よ戻り来よ    北村文江
墨筆は『北』清水の冬舞台     源 桃子
冬晴や一遍上人旅の空       佐々木重満 
犬逝って着膨れずにはいられない  篠崎妙子
寒紅をぬぐひ混沌の人の世に    菅沼とき子 
春寒し一拍遅れて用を足す     田畑ヒロ子
牛鍋や牛を血祭というべし     佃 悦夫 
ある迷い窓いっぱいの雪の富士   寺口成美 
成り行きで多数派にいる冬帽    内藤ちよみ
鳥雲穴からこの世のぞき見る    中山妙子 
人込みがなぜか恋しい寒烏     芳賀陽子 
春の畑籬(まがき)に別かる鳥の群 長谷川篤子
仙人の弟子になりたし遠霞     長谷川昭放
つきあかりゆきがキラキラつららキラリ  羽田勝二 
春光ひとり裸木もよけれ      平田 薫
駄句秀句並びて楽し初句会     広瀬元幸
悪農人悪人虚子と初風呂に     與  起  
額面割る年賀郵便店頭に      渡辺正剛 
※西部ブロック通信句会のご案内
句数:3句一組(一組1000円)
投句締切:平成30年12月末日(募集開始9月初旬)
投句先:〒259-0155 神奈川県足柄上郡中井町松本822-5 尾崎竹詩宛       
【佐々木重満・報】

§ 役員構成 §〔平成30年3月10日現在【太字は新人事】〕
名誉会長:森田緑郎
会 長:𠮷田 功
副会長:朝広純子・川村研治・川村智香子・鈴木和代・西野洋司
事務局長:尾崎竹詩
事務局次長:佐々木重満
事務局付IT部長:伊藤 眠
事務局付IT部副部長:堀口みゆき
総務部長:大本尚
総務部副部長:岡田恵子・佐伯千年・渡辺照子
事業部長:内藤ちよみ
事業部副部長:村上友美・藤方さくら
編集部長:田中悦子
編集部副部長:なつはづき
経理部長:芳賀陽子
経理部副部長:平田 薫・斉藤すみれ
幹 事:青島哲夫・秋山貞彦・朝倉さとえ・石鎚 優・伊藤 梢・稲葉喜子・植田いく子(編集部)・宇佐見輝子・潮 仲人・岡田恵子(総務部)・岡田典代・荻野樹美・小沢一郎(事業部)・尾澤慧璃・加賀田せん翆・金子 嵩・川名将義・桐山芽ぐ・佐藤 久(事業部)・菅沼とき子(編集部)・関根洋子(経理部)・田中周利・谷村和華子・塚田佳都子・山老成子・望月英男(編集部)・西村弘子・長谷川昭放・畑 佳与・平佐和子(編集部)・比留間加代・福田洽子・町野敦子・山田ひかる・吉野美和子・吉村元明・らふ亜沙弥・若林つる子・渡辺順子
東部ブロック長:未定
東部ブロック副ブロック長:福原瑛子・桐山芽ぐ・加賀田せん翆
湘南ブロック長:渡辺和弘
湘南ブロック副ブロック長:堀口みゆき・渡辺正剛
西部ブロック長:田畑ヒロ子
西部ブロック副ブロック長:佐々木重満・長谷川昭放・菅沼とき子
監査役:川島進一・中山妙子
顧 問:綾野南志・荻田恭三・荻田礼子・小園葉舟・酒井弘司・佐々木英子・志摩知子・下山光子・杉本かずみ・瀬戸美代子・佃 悦夫・中岡昌太・藤田宏・前田吐実男・諸角せつ子
参 与:相川玖美子・綾野道江・飯村寿美子・岩田 信・小関邦子・金子弓湖・鹿又英一・川辺幸一・河野 薫・小町 圭・手塚玉泉・長島喜代子・野木桃花・三村凪彦・山元志津香・岩下哲也・日置正次・福原瑛子・山田貴世・渡辺正剛・川嶋隆史・木村和彦・衣川次郎・武井梅仙・広瀬元幸
【伊藤 眠・報】


§平成29年度活動§
§神奈川県現代俳句協会創立三十五周年記念大会記§

宮坂静生会長

左から湾岸大賞の平田薫さん、準賞の川島由美子さん、織本瑞子さん

祝賀会風景

 神奈川現代俳句協会の創立三十五周年を記念する大会と祝賀会が横浜中華街のローズホテル横浜を会場に開催された。大会の参加者は142名。受付で「神奈川県現代俳句協会の足跡」という冊子と大会作品集や祝賀会参加者名簿などが配られ、通常の大会とは異なる雰囲気を感じながら会場に入った。
 総合司会は尾崎竹詩事務局長。開会の言葉は前々日に開催された協会七十周年記念大会に触れながら川村研治副会長が行う。挨拶は吉田功大会委員長、鈴木和代大会実行委員長。続いて来賓祝辞をいただいた。ご来駕いただいたご来賓は、松澤雅世東京都区協会長、並木邑人千葉県副会長兼幹事長、根岸敏三東京多摩地区協副会長、麻生明横浜俳話会長、青木恵美子川崎俳句連合会長、秋山理沙神奈川新聞文化部長、水野二三夫協会事務局長である。それぞれのお立場での現状と今後のあり方が語られ、神奈川現代俳句協会への連帯と祝意が述べられた。
 特別功労者の表彰を衣川次郎幹事が発表。受賞者は酒井弘司、鈴木和代、中岡昌太、西野洋司、前田吐実男、吉田功の六氏。六氏を代表して、前田吐実男氏の、協会本部の仕事ばかりしていたので神奈川から表彰されるとは意外であるが有り難くいただく、との挨拶があった。
 いよいよ湾岸大賞の発表である。川村智香子湾岸大賞実行委員長より選考方法と経過の説明が行われた。新作二十句を募集、四十一編の応募があったこと告げられた。先ず十九名の方々に選考を依頼し、集計の結果、上位の六編を候補作品に絞って選考が進められた。六氏による最終選考は三作品に絞られ、二回の慎重審議の結果は、平田薫さんの「息をする」が全員一致で決定。残りの作品、川島由美子さんの「母の歳」、織本瑞子さんの「杖に聴く」は、甲乙つけがたく、傾向が異なり、持ち味があるので両作品を準賞に決したとの選考報告がなされた。表彰の後、平田薫さんから受賞の喜びが語られて、三人揃っての記念撮影が行われた。
 続いて記念大会作品の成績発表が大本尚選句集計担当によって行われた。今回の応募数は二〇五四句、予想を越える作品が寄せられたことに謝意を述べられた。得点順に大賞、準賞以下十二氏が表彰され、特選賞として地区協幹部の染筆による色紙・短冊が七氏に贈られた。閉会のことばを西野洋司副会長が述べ、第一部の式典が滞りなく時間通りに終了した。
 第二部は宮坂静生会長による講演である。「魅力ある俳句―着想・表現・詩情」と題して興味と学ぶことの多い内容であった。初学の頃のことから話し始め、俳句地貌論と俳句の醍醐味を語られた。
 第三部は会場を移して祝賀会。参加者は100名。宮坂会長の落語が飛び出さすハプニングもあって、終始和やかに語り合うことができた。最後に司会の鹿又英一さんの発声でお開きとなった。
【レポート:川辺幸一】

☆創立三十五周年記念神奈川県現代俳句協会俳句大会入賞作品
創立35周年記念神奈川県現代俳句協会俳句大会大賞
   村中がやわらかくなる秋夕焼     鈴木 和代
創立35周年記念神奈川県現代俳句協会俳句大会準賞
   天高しきれいな肺を二つ持つ     関戸 信治
創立35周年記念神奈川県現代俳句協会俳句大会準賞
   シンバルの出番は一度冬満月     内藤ちよみ
神奈川県知事賞
   あの世でもこの世でもない隙間風   中島 雲舟
神奈川県議会議長賞
   八月が来るたび戻る十五才      守屋茂々子
横浜市長賞
   大夕立何やら生まれ変われそう    山田 貴世
横浜市議会議長賞
   亀鳴くを聞こゆる齢となりにけり   林  満子
横浜市教育委員会賞
   水すまし自縛の水輪ぬけられず    長谷川昭放
神奈川新聞社賞
   ポケットに小さな秋を膨らます    油井 恭子
tvkテレビ賞
   豆腐屋の消えた場所から夕焼す    植田いく子
横浜俳話会賞
   能面のひそかな殺気十三夜      昆  みき
川崎市俳句連合会賞
   梅を干す私にできることをする    川島由美子 

【作品記録・佐々木重満】

§ 神奈川県現代俳句協会創立三十五周年記念横浜吟行記 § 
平成29年6月24日 於・万国橋会議センター【レポート・岩田 信】
 神奈川県現代俳句協会が創立して、三十五周年を記念する吟行会が横浜市の中心部、海岸通りから少し入った万国橋会議センターで開催された。ここは、運河に面し、対岸には新港埠頭が広がり、絶景のロケーションにある。今年は梅雨入りしてから、晴天の日が多く、当日も晴れ、三十五周年にふさわしい日和であり、83名の参加者があった。吟行するには、港から浜風が吹いてきて、夏至を過ぎたばかりの陽射しは強いがさわやかであった。
 周辺には、県庁、税関、郵船ビル、県立博物館や赤煉瓦倉庫などの歴史的な建造物、港町を偲ばせる帆船日本丸や汽車道、第一号船渠(ドック)など。そして、現代を象徴する「みなとみらい地区」の高層ビル群、ワールドポーターズ、観覧車などがあり、句材にはことかかない。また、赤煉瓦パークに隣接し、海上保安庁の資料館があり、日本周辺海域を脅かし撃沈した不審船の展示がある。貨客船、遊覧船、カヌーが行きかう港、運河や観光客でにぎわう街の平和な風景とは違和感があり、ここを訪れた方は日本の安全を考えさせられたのではないかと思う。
 会場では、受付開始の10時前に、人が集まり行列ができる。受付は田畑ヒロ子氏を責任者とし、岡田恵子、萩野樹美、斎藤すみれ、田中悦子の諸氏が担当。短冊、選句用紙、講演資料が渡される。会場正面の白板には、加賀田せん翠氏が式次第を書き始める。受付をしてから吟行に行く人、吟行をしてから受付をする人と様々だが、いやがうえにも、吟行会の雰囲気が盛り上がっていく。今回、この会場で開催されるのは初めであり、迷う方がないように、三沢容一、劒持劒二、金子嵩の三氏が旗を持って、万国橋の手前の角を曲がるところに立つ。
 12時半、投句締切とともに前半の司会尾崎竹詩氏の発声で会が始まる。始めに内藤ちよみ大会委員長の挨拶があり、三十五周年記念の吟行会参加に対しお礼があった。そして、例年の30位までの顕彰のほかに、三十五周年を記念し、10位までには賞品があるとの報告があった。次に吉田功会長より、皆の力をもって、三十五周年の事業を成功させたいと挨拶があった。
 挨拶のあと、講話である。司会より、講師として、現在の会の運営に尽力している吉田功会長の紹介があった。演題は「俳句と遊ぶ」というもので、俳句を始めた高校の頃の話があった。当時高校の教師として、俳誌「炎群」「檣頭」を主宰しておられた佐伯昭市先生の指導を受け、同様に薫陶を受けていた川辺幸一氏の紹介があった。当時は東京の世田谷に住んでおり、年の暮れには「ぼろ市」が開かれているという。その頃の句を掲載した雑誌『青年俳句』を資料として配布。さらに、最近雑誌に載った句「兵法に真髄ありや零余子取り」を紹介するとともに、童謡赤い靴の逸話も話された。
 その間、村上友美、中山妙子、稲葉喜子、植田いく子、佐分靖子、比留間加代、堀口みゆき、吉野美和子、若林つる子の諸氏により清記が行われ、印刷に大本尚、伊藤梢、谷村和華子氏が奔走されていた。休憩中に清記用紙が配布され、皆、熱心に選句を行う。後半の句会は佐伯千年氏の司会で始まる。鹿又英一、山田貴世、芳賀陽子の諸氏により披講が行われ、採点は渡辺和弘氏を責任者として、桐山芽ぐ、佐々木重満、佐藤久、菅沼とき子、望月英男の諸氏が担当。滞ることなく点盛が進む。披講が終わり、講評に入る。尾崎竹詩、野木桃花、麻生明、中岡昌太、小園葉舟、佃悦夫、瀬戸美代子、吉田功、森田緑郎の諸氏の順で話され、それぞれ選句した三句のほかに、気にとまった句の評があり、参考になった。
引き続き、成績発表が渡辺和弘氏からあり、商品担当の藤方さくら、、関根洋子、町野敦子、なつはづき、渡辺順子の諸氏から上位三十位までの方々に商品が配られた。顕彰の熱気が過ぎ、鈴木和代副会長から閉会の挨拶があった。なお裏方として多くの方々が支えた。写真撮影には、川辺幸一、日置正次氏が、会場設営、後片付けには広瀬久夫、吉村元明、石槌優、小沢一郎、長谷川昭放の諸氏が中心となり、接待にはらふ亜沙弥、塚田佳都子、朝倉さとえ、岡田典代、尾澤慧璃、芳賀陽子の諸氏、防災には広瀬元幸、安藤靖、川島進一、川名将義、の諸氏に尽力していただいた。神奈川新聞への報告は小関邦子氏が後日対応する
 懇親会は、桜木町にある居酒屋「笑笑」まで移動し、33名の参加のもと、開催された。鹿又英一氏の司会により、冷たいビールに喉の渇きを癒し、俳句談義に花を咲かせた。そして、来る大会に向けて会員皆一同、力をあわせて取り組んでいくことを確認した。

☆入賞作品(高点順)
   赤煉瓦倉庫の日陰可口可楽        佃  悦夫
   蝸牛このまま海を見ていたい       桐山 芽ぐ
   待つ時間待たせる時間梅雨くらげ     尾崎 竹詩
   ひた灼けて影を吸い込む赤レンガ     広田 輝子
   水無月の時空を廻す観覧車        広瀬 元幸
   ヨコハマも沖縄の海も六月        小沢 一郎
   炎昼を来てまぼろしの十三番地      長谷川昭放
   口利も忖度もなく水母浮く        広瀬 久夫
   卯月波ペットボトルの独り旅       吉水 就子
   梅雨晴の海へせりだすみらい都市     川村智香子
   帆船の骨格標本青嵐           川辺 幸一
   絵タイルの舟踏んでより青葉潮      田畑ヒロ子
   片蔭のベンチに過去を置いておく     町野 敦子
   汽車道の記憶まっすぐ蟻走る       加賀田せん翠
   紫陽花にたどりつきたる貨客船      高越 研次
   裏窓の一つ開けある夏館         関根 洋子
   開港の鼓動を渡る夏燕          鈴木 和代
   流されてお前も生きるのかくらげ     川名 将義
   空梅雨の街かき回す観覧車        田中 悦子
   梅雨晴間日本丸は仮眠中         河野  薫
   積木めく横浜のビル群雲の峰       鈴木 幸子
   海開き宇宙に四角はないだろう      日置 正次
   客船やマストに千羽夏鴎         藤方さくら
   夏鴎みなとみらいによく似合う      朝倉さとえ
   梅雨晴の埠頭への道父となる       渡辺 和弘
   六月を惰性のままに観覧車        芳賀 陽子
   夏至空へ浄土見にゆく観覧車       小野 元夫
   みなとみらい迷子の地図の汗まみれ    なつはづき
   銅鑼渡るレンガ色した片かげり      福原  暁
   梅雨晴や汽車道天の浮き橋に       佐々木重満
【作品記録・佐藤 久】

§第35回神奈川県現代俳句協会定時総会§平成29年3月5日

一句会風景

平成29年3月5日(日)かながわ県民センターにて第35回定時総会が行われた。ご来賓に現代俳句協会副幹事長の柏田浪雅先生・千葉県現代俳句協会副会長の高木一惠先生・東京都区現代俳句協会副会長の佐怒賀正美先生・東京多摩地区現代俳句協会副会長の吉村春風子先生・横浜俳話会会長の麻生明先生・川崎市俳句連合会長の青木恵美子先生の6名のご来場を得て開始された。当日の出席者は77名、事前の欠席委任状が215名分あり、計292名の参加により、議事が成立する旨、尾崎竹詩事務局長より宣言された。はじめの吉田功会長の挨拶では、神奈川現俳は会員数が最盛期には800名だったのに現在は595名と大幅に減っている事について言及された。しかし数は減ったものの、一人ひとりがよく頑張って盛り立てているので、今年は35周年の大会もあることであり、力を合わせていこうと述べられた。その後、28年度事業報告と決算報告、29年度の事業計画案と予算案が承認され、総会の議事は滞りなく終了。一句会へと進んだ。ご来賓の先生方と当会顧問の御講評を頂戴し、成績発表と賞品授与の後、無事閉会。会場を移して懇親会が和やかに行われた。以下、一句会の結果を上位30位までを記載する。
一句会 (席題:鳥曇・川)
    人に逢ふやうに近づく春の川        川村 研治
    ふるさとの背骨のような春の川       村上 友美
    鳥曇墓で落ち合う家族かな         藤方さくら
    人の世の芥も浮かべ春の川         菅沼とき子
    唇(くち)に黄な粉手にも黄な粉や鳥曇   福原 瑛子
    生国へ声を束ねて鳥雲に          鈴木 和代
    川の字に寝て入学を待つ子かな       鹿又 英一
    木の椅子のまだ濡れてゐる鳥曇       川村智香子
    そら耳に我が名呼ばれし鳥曇        青木恵美子
    雪解川野獣となりて咆哮す         古屋  洸
    被災時の嬰児(やや)は七歳鳥曇り     若林つる子
    無限なる鳥曇にある出入口         渡辺 和弘
    ポケットの底の大穴鳥曇          小関 邦子
    大川に逆らひ生きて葱坊主         渡辺 照子
    塗り替えの出来ぬ歴史や鳥曇        町野 敦子
    鳥雲に自由の女神泣いている        野木霞丘子
    春光は鳥のかたちに川そよぐ        高木 一惠
    春の川年金ぐらしと言う自由        加賀田せん翆
    春浅しレコード盤に永い川         尾崎 竹詩
    いくさなき砂浜歩く鳥曇          佐伯 千年
    芽柳や川面を滑るはぐれ雲         尾澤 慧璃
    鳥曇り野良猫朝から前のめり        山老 成子
    モナリザの謎のほほゑみ春の川       関根 洋子
    鳥曇り大あくびしてあらわれる       平田  薫
    鳥曇ペルシャ絨毯裏返る          吉村 元明
    鈍痛に間隔があり鳥曇           川島由美子
    鳥曇土竜の塚を踏みならす         川辺 幸一
    老眼を花眼といふか春の川         伊藤  眠
    鳥曇穴からこの世覗きみる         中山 妙子
    おのれ逝くこと忘れて春の川見てる     広瀬 元幸   
    【 作品記録・望月英男 】 

(伊藤 眠)

※会長「𠮷田 功」氏の「𠮷」は「土」に「口」。